DMG森精機 テクノロジーサイクル「グラインディング」研削加工を複合加工機NTXシリーズに集約
DMG森精機は、このほど研削加工を汎用的な工作機械で実現するテクノロジーサイクル 「グラインディング」を複合加工機NTXシリーズ向けに開発したと発表した。これにより複合加工機1台でさらなる工程集約が可能となり、同社が提唱するMX(マシニング・トランスフォーメーション)を推進する。
「近年、生産現場の人手不足への対応や、ワークの高精度化、リードタイム・仕掛在庫の削減などの要求に 伴い、従来は専用機を用いて工程分割していた研削加工も汎用的な工作機械1台に集約したいというご要望が増えている」と同社。
研削加工を工程集約するテクノロジーサイクル「グラインディング」は、対話形式のガイダンスに従い、研削 条件などの加工に必要な情報を入力することで、プログラムの専門知識がなくても加工プログラムが作成できる。最大246本の工具収納に対応する大容量マガジンを搭載可能なNTXシリーズでは、オペレーターによる手作業での工具段取り替えを行うことなく、ツールチェンジャで外面・内面用研削といしといったさまざまな工具を入れ替えて研削加工が可能である。
といしの研削能力の低下に繋がる、目つぶれ・目詰まりおよび外周振れを修正し、良好な切れ味を回復させるための加工(ドレッシング・ツルーイング)プログラム作成にも対応している。AEセンサを用いてといしとワークの接触検知を高精度に行うことが可能で、外径・内径・端面の研削加工を高効率かつ高精度に実現する。
加工後の計測工程についても、ワークを機内にチャッキングしたまま行えるので、ワーク脱着の時間を削減し、加工精度の向上に貢献する。また、研削加工時に生じる微細な切りくず(スラッジ)への対策にも取り組んでいる。スラッジは工具寿命を縮め、クーラントの腐敗やワークの表面を傷つけて加工不良を招く要因となり、生産現場における大きな課題の一つ。同社では革新的な立型大容量クーラントタンクでスラッジと混入油を効率的に回収する「zero-sludge COOLANT pro」に、研削加工専用モデルを新たに開発した。ろ過精度 5μmのサイクロンフィルタを採用し、クーラントタンク内のスラッジを徹底的に除去することにより、スラッジに起因する加工不良の可能性を低減し、安定した面品位を実現する。
テクノロジーサイクル「グラインディング」は、複合加工機1台で外径・内径・端面の研削加工を高精度・高効率に行うことができる。同社はこの他にも60種類以上の豊富なテクノロジーサイクルを用意しており、複雑な加工を容易かつ短時間で実現するテクノロジーサイクルにより工程集約を促進する。
動画はコチラ▼
https://www.dmgmori.co.jp/movie_library/movie/id=8585
主な特長
(1)対話形式のガイダンスに従って、ドレッシング・ツルーイング含めて容易にプログラムを作成
(2)NTXシリーズ等のマガジン・ATCを搭載した機種では多彩な研削工具をスムーズに交換して加工が可能
(3)AEセンサによる高精度な接触検知
搭載可能機種は以下の通り。
■複合加工機:NTX シリーズ、CTX TCシリーズ
■5軸加工機:DMU / DMC duoBLOCK、DMU / DMC monoBLOCK、DMU / DMC Portal
■レーザ金属積層造形機:LASERTEC 3000 DED hybrid 2nd Generation



