精度・意匠・発想が競演 板金技術の最前線が明らかに! アマダスクール「第38回優秀板金製品技能フェア」表彰式を開催 ~厚生労働大臣賞はMMR技研、経済産業大臣賞は鈴木が受賞~

 

 

 アマダスクール(理事長=磯部 任 氏)が3月7日に、「第38回優秀板金製品技能フェア」において優秀作品を選出し、厚生労働大臣賞にMMR技研、経済産業大臣賞は鈴木が受賞した。選考はアマダの優秀板金製品技能フェア会場見学者とオンラインによる投票、日本塑性加工学会会員、シートメタル工業会役員や各審査委員によって行われ、応募総数276点の中から技能賞以上の優秀作品73点が決定した。今回は海外からの表彰式はアマダホール(神奈川県伊勢原市)で開かれた。今回は、海外からの応募作品数とオンライン投票数が過去最多を記録。全体では熟練の技能と最新技術を融合した高難度な加工や微細加工を施した作品が選出されたうえ、板金・プレス加工の常識にとらわれない、新たなコンセプトやアイデアを実現した作品も高く評価された。

 同フェアは板金加工技術・技能の工場と交流を図ることを目的に1989年から始まっている。今年は昨年より13点多い276点となり、海外からの作品数が過去最高となった。

全体的にレベルが非常に高く審査が難航 
 

磯部理事長

 あいさつに立った磯部理事長は、「19カ国129点、全体の47%を占め、まさにグローバルに広がるイベントに成長したと感じている。」と話した。この要因として4年前の第34回からWebによる閲覧と投票を開始したことで海外から参加しやすいことを上げた。なお、これまでの作品総数は今回を含め累計で7,100点を超え、海外からは2,000点となった。

 磯部理事長は今回の傾向について、「全体的にレベルが非常に高く、内容も拮抗していた。受賞に値する作品が数多く、審査には大変苦労した。また、板金加工に加え、プレス加工や微細加工など新たな分野からの参加も増え、裾野の広がりを感じている。さらに、海外作品にも優れたものが多く、日本も油断できないと実感した。このフェアが、業界および各企業のさらなる発展に寄与することを期待している。」と、審査の難しさとともに、分野の広がりや国際競争の高まりへの認識を滲ませたうえで、「わが国は少子高齢化が一段と進み、労働人口の減少は避けられない状況である。アマダはマシン設備を提供しているが、今後は加工設備の自動化や高機能化、さらにはAIを活用した高度な加工システムの導入が一層加速していくと見ている。一方で、人が介在する高度な技術や技能が決して失われることはなく、むしろその重要性は今後さらに高まっていくのではないか。このフェアが板金加工のエキスパートを目指す若い人たちにとってひとつの目標となり、その歩みを後押しすることで技術向上の一助となれば幸いである」と声援を送った。

厚生労働省 飯田参事官

 厚生労働省 人材開発統括官付能力評価担当参事官室 飯田朋子参事官があいさつをした。この中で飯田参事官は、「貴法人におかれては、長年にわたり板金加工業界の人材育成や技能継承、業界発展に尽力され、優れた成果を上げてこられた。今後も人材育成の取り組みが一層発展することを期待している」と述べた。続けて、「2028年には、21年ぶりに日本・愛知県で技能五輪国際大会が開催される。この大会は、技能競技を通じて職業訓練の振興や技能水準の向上を図るとともに、若い労働者の国際交流と親善を目的としている。産業現場を支える高い技能を持つ若手技能者に光を当てることで、次世代の担い手につながる契機となるほか、技能が尊重される機運を世界的に高め、人材育成の輪を広げる大きな力となっている。こうした大会を日本で開催することは、国内はもとより世界各国の優れた技能を発信する絶好の機会となる。厚生労働省としても、世界各地から来日する選手や関係者に最高の体験を提供できるよう、関係機関と連携し万全の準備を進めていく」と力を込めた。

経済産業省 大今素形材産業室長

 続いて経済産業省製造産業局の大今宏史 素経済産業室長が、「このフェアでは、卓越した技術によって生み出された作品が数多く展示されており、大変素晴らしい。私たちの身の回りにある製品の多くは金属でできており、その背景には板金加工の存在がある。金属は圧力を加えることで多様な形状へと変形する性質を持っており、こうした塑性加工技術、とりわけ板金加工によって製品が生み出されてきたことは、人類の発展に大きく貢献してきた特長の一つと言える。実際、身近な製品の多くが板金によってつくられていることからも明らかなように、板金加工業はわが国製造業を支える基盤的かつ重要な産業である。さらに、高度な板金加工技術の開発は製品技術の進化を促し、製造業全体の発展に大きく寄与しており、極めて重要な取り組みであると考えている。また、アマダスクールにおかれては、1974年の開校以来50年以上にわたり、技能教育と人材育成に積極的に取り組まれ、わが国の板金加工業の発展に多大な貢献を果たしてこられた。心から敬意を表したい」とエールを送った。

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