【社長訓示】「学びを大切に」DMG森精機(株) 代表取締役社長 森 雅彦
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
これから皆さんとともに働き、一緒に成長していけることを嬉しく思います。
今日お客様に納入した工作機械は20~30年間、2050年まで使われることがほぼ確実です。そのとき皆さんは50歳代手前で、仕事で充実した時期を過ごしていることでしょう。
当社では離職率が2~3%程度なので、かなりの人がこれから40年ほどこの会社で工作機械に携わることになります。工作機械は非常に長い商売のため、賢い人も身体が頑丈な人も、飽きずにやるということが一番重要です。新聞やSNSで、株価、コモディティ、今話題の石油などをみていると、不確実なことばかりがでてきて、変化点だけを伝えて不安を煽るような世の中になっています。変化を捉えることは大切ですが、一方で、春には桜が咲いて入社式があり、秋には紅葉するなど、毎年変わらないことも多いのです。その中で、たくさんの努力とルーティーン上でのちょっとした工夫で大きな成果が生まれます。まずはこのルーティーンに耐えてマスターするということをしなければなりません。
工作機械業界では10年おきに大きな技術革新があり、世の中にも変化が起こります。それに比較的うまく対応してきたので、今ここに生き残っているということになります。これからも10年おきに技術は変わりますが、 デジタルを上手く活用することが重要です。会社の中で、お金やモノの動きをデジタルで監視するなど、そういった前向きな正しい使い方ができれば、より透明性の高い組織になります。また、正しい言葉を使用し、正しいデータを扱っていくことが圧倒的な差になります。これからさらにAIを活用して、大量のプログラミングを機械に実装していきます。工作機械はメカ、電気、ソフトウェアで成り立っていますが、ソフトウェアが緻密になると制御する対象である工作機械も緻密にならなければなりません。あと10年ぐらいすると、現在のAIブームから、AIをいかに組織として使いこなし、商品に実装するかが勝負になります。商品の見た目はあまり変わりませんが、見えにくい中身の部分が大きく変わっていきます。MXの概念を世界中のお客様に共感していただき、しっかりと浸透させていきましょう。
当社の経営理念の一つに、「よく遊び、よく学び、よく働く」があります。1日24時間、年間8,760時間は皆さんに平等に与えられています。食事や睡眠等の生きるために必要な時間を除くと、残りは約5,000時間です。当社では年間2,000~2,100時間が総労働時間ですので、出勤準備や通勤時間等を考慮すると年間2,500時間が働くために拘束されることになります。それでも年間2,500時間が残ります。その半分1,250時間ずつを、遊ぶこと、勉強することに充ててバランスを取り、時間をマネジメントしてください。日々技術は進歩しており、私自身、社長になっても学ぶことが多くあります。皆さんはそれぞれの学校で学び成長してこられましたが、多くの人は入社後に学びをやめてしまいます。新しい技術に対応する学び、自分がまだ知らないことに対する 学びをぜひ大切にしてください。また、遊びを通して健康で自由な心を保つことで、様々なことから仕事のヒントや新しい友人を得たり、海外の人と話す際に共通の話題を見つけることができます。仕事を通じて、人生を豊かなものにし、充実した人生を送ってください。



