【社長訓示】「新しい力に期待」芝浦機械(株) 取締役社長 坂元繁友

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
 当社は、1938年に大型工作機械を製造する「芝浦工作機械株式会社」として創業し、1961年に「東芝機械株式会社」と改称、その後2020年に「芝浦機械株式会社」へと社名を変更しました。創業の1938年からは88年を迎えます。創業以来、社会の発展と人々の豊かな暮らしの実現に貢献し続けています。

 本日、その歴史ある芝浦機械グループの新たな一員となった皆さんに第一に胸に刻んでいただきたいのは、「わたしたちは、世界中でお客様の価値最大化に貢献していきます。」という経営理念です。そして、「モノづくりを通じて、社会に貢献することで、進化を続けてきたDNA」と、「お客様と共に、更なる進化を遂げていく」との思いをしっかりと受け継いでください。

 当社は、中期経営計画である「中計2026」の最終年度を迎えました。事業環境の変化はこれまで以上に速く、足元ではEV需要の一服や米国関税の影響などにより、射出成形機、ダイカストマシン、押出成形機などの成形機事業を中心に一部調整局面も見られます。一方、こうした変化は事業体質をより強くし、新たな成長機会をつかむための「次の一手」を磨く好機でもあります。

 また、海外に目を向ければ、アメリカとイランを巡る緊迫した情勢など、予断を許さない地政学リスクが広がっています。グローバルに展開する当社にとって、エネルギーや物流を含めた環境変化への備えは欠かせません。しかしながら同時に、世界のモノづくりは、品質・生産性・省エネ・安定供給といった本質的な価値をこれまで以上に求めています。

 こうした激しい変化に素早く対応できる企業が強くなります。そして私たちは長年培ってきた「確かな技術」と「現場力」があります。この強みを軸に、お客さまの価値最大化に一層貢献しながら、次の成長へつなげていきます。

 入社にあたり、皆さんに期待する「三つのこと」をお話しします。

 一つ目は、「グローバルな視点と海外人材との連携」について。 
 二つ目は、「当事者意識を持った変革への参画」について。 
 三つ目は、「仕事への取り組み方」についてです。

 まず、一つ目は、「グローバルな視点と海外人材との連携」についてです。当社の事業はすでに世界規模で展開しており、インド、欧州、米国などの海外市場をさらに伸ばしていく必要があります。もはや国内にとどまる発想だけでは、会社の成長を描くことはできません。皆さんが中心となって海外の優秀な人材と深く協働し、現地の人たちと関係を深めながら、グローバルでビジネスのスピードを上げていく体制が不可欠です。皆さんもぜひ、世界に目を向け、現地の人々と連携してグローバルに活躍できる人材になってください。

 二つ目は、「当事者意識を持った変革への参画」についてです。これからの10年を見据えたとき、これまでのやり方をただ踏襲するのではなく、次世代の皆さんが中心となって会社を変えていく必要があります。若手の皆さんも自ら責任を自覚し、強い当事者意識を持ち、ゆくゆくは会社の方向性を決める討議や変革の中心となってください。

 三つ目は、「仕事への取り組み方」についてです。国内に目を向ければ、現在、次世代を担う層が圧倒的に不足する労働力人口問題に直面しています。この状況下では、最新のAIなどを積極的に活用し、社員一人当たりの生産性を高めていくことが求められます。これまでのやり方に縛られず、新しい技術を活用し仕事のパフォーマンスを圧倒的に上げていくことを期待しています。

 同時に、皆さんには絶対に忘れてはならない重要なことがあります。どんなに技術が進化し時代が変わろうとも、法令遵守は経営の大前提です。一度の違反が会社存続の危機を招くことを肝に銘じ、経済・社会倫理を十分に尊重した行動を徹底してください。

 結びになりますが、当社は、「まだこの世界にないモノを、つくるマシーンを、つくる。」というメッセージを発信しています。新しいモノを生み出すために、ルール通りの画一的な仕事ではなく、ぜひ、自由闊達に業務に臨み、どんどん失敗して創意工夫に汗をかいてください。

 社員一人ひとりの力が、芝浦機械グループの価値創出の原動力となります。ここにいる皆さん一人ひとりが、これからさまざまな経験を積み、成長することで、新しい力となってくれることを期待しています。

 

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