砥粒加工学会賛助会員会が女性会員を対象にイベント講演会を開催

講演会の様子

 

あいさつをする海老原副会長

 砥粒加工学会 賛助会員会が4月27日、DMG森精機 東京グローバルヘッドクォータ(東京都江東区)で女性会員を対象にイベント講演会を開いた。

 製造業では依然として女性比率が低く、キャリア形成の参考となるロールモデルや、業界を横断した交流機会の不足が課題となっている。一方、グローバル競争の激化や技術革新が進む中、多様な視点を取り入れたイノベーション創出の重要性は高まっており、業界の持続的な発展に向けた対応が求められている。

 こうした中、同賛助会員会ではこれまで展示会合同見学会などを通じ、業界で働く女性同士のネットワーク構築やスキル向上を支援してきた。今年度は講演会形式で開催し、第一線で活躍する女性エンジニアやマネージャー、専門家を招いて最新技術動向や多様なキャリアパスを紹介した。

 また、参加者同士が意見交換できる交流の場も設け、エンゲージメント向上を図った。これらの活動を通じて、業界全体の活性化と持続的な発展につなげていく考えだ。

 開会に先立ち、賛助会員会副会長の海老塚香子氏(ハイベリオン・マテリアルズ&テクノロジーズ オフィスマネージャー セールスエンジニア)があいさつに立ち、「当業界は女性の数が少ない。今回初めて講演会を企画したのは、女性同士が交流を深める場をつくるため。参加者の皆さまにとって、新たな気付きや考えるきっかけになればうれしい」と述べた。

左から廣野氏、赤羽氏、海老塚氏、堀越氏、那須 写真提供:砥粒加工学会賛助会員会運営委員会

 

 講演会では、DMG森精機の廣野陽子氏(執行役員 兼 DMG森精機Additive副社長 博士〈工学〉)が「金属Additive Manufacturing(AM)が拓く製造革新」をテーマに講演。近年の製造現場で広く活用されている事例を取り上げ紹介したあと、DMG森精機 東京グローバルヘッドクォータ内のソリューションセンタ(ショールーム)にて、最新機種や最新ソリューションを見学した。

 続いて、赤羽優子氏(ティ・ディ・シー社長)が「凹凸組織で超平坦化に挑む」をテーマに同社の研磨技術や性別や立場を問わず働きやすい環境について話した。

冒頭あいさつに立った海老原氏からは、「工業用ダイヤモンドの最前線とグローバル企業文化」をテーマに、工業用ダイヤモンドや超硬合金を取り巻くサプライチェーンの課題について解説。あわせて、グローバル企業での実体験を交えながら、ダイバーシティや企業文化の重要性について紹介した。

 堀越睦美氏(日本キスラー セールスエンジニア 博士〈工学〉)は、「切削・研削の見える化と最新応用事例」をテーマに加工時の切削力を測定・可視化することで生産効率向上につなげた事例を紹介した。また、自身のキャリア形成に関する経験について語った。

 製造現場ドットコム運営者の那須直美(インダストリー・ジャパン 社長)が「女性ジャーナリストからみた製造業の未来とダイバーシティ」をテーマに、製造業における課題やダイバーシティ&インクルージョンについて説明をした。

講演終了後、講師によるディープディスカッションが行われたあと、情報交換会が開かれた。
 

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