地政学リスク時代に備え組織刷新! 三菱マテリアル プロダクト領域 超硬製品事業部 「三菱セールスパートナー会」開く

 

超硬工具のリサイクルを推進! 資源循環と安定供給の確保

原料リサイクル状況について説明をする西田 製造戦略部長

 西田 真 製造戦略部長から原料リサイクル状況について説明があった。それによると同社は、グループ内で完結するタングステンのリサイクル体制を構築しており、その中核技術である「湿式製錬」により、使用済み超硬工具やスクラップから鉱石由来と同等品質のタングステン原料を再生できることを紹介した。

 また、中国によるタングステン輸出規制の影響で原料調達環境が厳しさを増すなか、同社では調達先の多角化とリサイクルの推進をいち早く進めてきた結果、規制後も必要量の原料確保に成功していると説明した。

 こうした状況を踏まえ、資源を国内で循環させることが重要との考えを示した。同社では回収した使用済み超硬工具を日本新金属の秋田工場でリサイクルしており、国内循環体制を確立しているという。

 さらに、ドイツのH.C. Starck社や世界各地の協力会社とのネットワークを活用し、グローバル規模でスクラップリサイクルを推進。今後はリサイクル拡大に向けてスクラップ処理能力の増強も進める方針を示した。

 回収対象についても、使用済み超硬工具に加え、加工工程で発生する超硬スラッジの回収も強化しており、リサイクルへの協力を呼びかけた。

 超硬工具のリサイクル率については、2026年度の目標を64%に設定。将来的には80%まで引き上げる方針を掲げた。同社はグループ内での資源循環をさらに強化することで、安定した原料調達と製品供給の実現を目指す考えだ。

安定供給と成長の両立へ!

国内営業部の方針を示す萩谷国内営業部長

 続いて2025年度三菱セールスパートナー会年間表彰が行われた。表彰プレゼンターは、萩谷国内営業部長ならびに各製作所長が務めた。表彰は、年間売上高上位企業を対象とした「パートナー・オブ・ザ・イヤー賞」、年間売上伸長率上位企業を表彰する「チャレンジングスピリット賞」、リサイクル回収量上位企業を対象とした「リサイクル賞」、重点商品の販売拡大に貢献した企業を表彰する「フロンティアスピリット賞」の4部門で行われた。

 表彰式が行われたあと、萩谷国内営業部長から、国内営業部方針の説明があった。

 2026年は自動車生産台数の伸びが鈍化すると予想されるものの、売上拡大を目指し、販売代理店と連携しながら目標達成に向けて取り組む考えを示した。

 全社方針には「量から質への転換!」を掲げ、国内営業部方針として「今と未来のために」を設定。高付加価値製品と革新的なソリューションを適正価格で提供することで、顧客の生産性向上や競争力強化に貢献し、市場環境の変化を乗り越えていく方針を打ち出した。

 重点市場としては、自動車や金型に加え、航空・宇宙、防衛、造船、半導体、エネルギー分野を挙げ、これら成長産業への営業活動を強化していく考えを示した。

 また、価格改定への理解を求めるとともに、使用済み超硬工具やスラッジ回収への協力を要請。タングステンをはじめとする原材料を取り巻く環境が厳しさを増すなか、資源循環の重要性を改めて強調した。

 さらに、切削工具市場では需要が供給能力を大きく上回る状況が続いた場合、必要とするユーザーへの安定供給に支障をきたす可能性があるとしたうえで、状況に応じた受注制限への理解を求めるとともに、「三菱セールスパートナーや販売代理店と一体となり、安定供給と事業成長の両立を実現していく」と力強く述べた。

 場所を移して懇親会が開かれた。乾杯の発声はナンシン機工の藤森正志社長が行い、参会者は親睦を深めた。

 

 

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