アマダ 回収機を自社製品へ 金属加工機械業界初の循環体制を構築
アマダは、板金加工機械の回収・再生ビジネス(リバースビジネス)において、同社の強みである直販・直サービス体制を生かし、マシンの回収から資源化、再調達までを一貫して行う独自の資源循環(サーキュラーエコノミー)の取り組みを6月から本格的に開始した。
同社は2026年度にスタートした「中期経営計画2030」のサステナビリティ戦略で、サーキュラーエコノミーをマテリアリティ(重要課題)に位置付けている。今回の取り組みは、その具体策の一つとして実施するもので、資源リサイクルパートナー企業および電炉鉄鋼メーカーと連携し、国内における資源循環体制を金属加工機械業界で初めて構築した。
アマダはこれまでも、下取りなどで回収した自社製マシンを整備し、中古再生機として市場へ供給するリバースビジネスを展開してきた。高品質な整備と全国サービスネットワークによる保守体制を強みに、多くのユーザーから支持を得ている。
今回、新たに構築した資源循環モデルでは、回収マシンの資源化をさらに高度化した。従来は、保守が困難な旧型機などについて、市場への再流通を避けるためリサイクル資源として処理していたが、今後は自社製品の原材料として再利用することで、回収マシンの資源価値を最大限に生かしていく。
初年度は年間約1,000トンの鉄資源を調達する計画。同社が再生困難と判断したマシンは、パートナー企業による解体・選別を経て、電炉鉄鋼メーカーの電気炉で高品質な鋼材へと再生される。その鋼材を再び自社製品の製造資材として調達することで、自社製品を原材料として循環利用する資源循環の仕組みを国内で実現した。
今後は、このモデルを板金加工機械以外の製品にも展開するほか、非鉄金属や周辺機器の資源回収・循環についても検討を進め、アマダグループ全体で持続可能なモノづくりを推進していく方針だ。
■資源循環モデルの概要
・開始時期:2026年6月
・開始エリア:首都圏および東海地域を中心に回収済みマシンから開始(順次拡大予定)
・初年度調達量:年間約1,000トン(鉄資源)


