YASDAの高精度加工と自動化をリアルに体感! ラポールで『テックショーケース2026』を開催

 

 高精度加工と自動化の実際をユーザー目線で体感できるイベント『テックショーケース2026』が、ラポール(社長=神谷俊裕氏)と安田工業(社長=安田拓人氏)の共同開催により、7月20日(月・祝)から24日(金)までの5日間、ラポール本社(愛知県西尾市)で開催された。このイベントは、YASDAマシンを活用して高精度加工に取り組む一方、YASDAの良さをメーカーとともに伝えるディーラーでもあるラポールが、実機による加工・運用を公開。5軸加工機と自動化システムを組み合わせたリアルな現場を通じて、高精度加工を支える技術と、その先にある自動化の可能性に迫るもの。

 また、技術交流会『YASDAの庭』も開催。安田工業のサービス部門と営業技術部門がラポールに集結し、意見交換や機械の点検方法、高精度加工に必要なノウハウを来場者に提案した。複数のユーザーが成功事例や工具・治具、現場での工夫を紹介する「他社を知る」にてリアル事例セミナーも実施。カタログだけでは分からない「実際の現場はどうしているのか」に踏み込み、これからの加工現場を考えるヒントを提供した。

 20日から22日まで行われた実機見学会では、「YBM Vi40」と「YMC650+RT20」へワークを自動供給するSystem 3R WortPartner 1+」の運用についてなどを説明。来場者には事前に「お品書き」を配布し、個社に沿った内容を提案。

 来場していた総合熱機器メーカーは、「分からないことが多いので、教えて頂きに来ました」と話し、ワークを見ながら放電加工と5軸加工での違いについて相談していたのが印象的だった。

「年々参加者の広がりをみせる」という安田工業 高橋営業部長

 安田工業の高橋営業部長は、「ただ単に機械を見ていただくだけでは、本質的な理解にはつながりません。あらかじめお配りした『お品書き』で課題やポイントを絞って見ていただくことで、お客様が抱える困り事にも具体的にお答えできます」と説明する。

 また、今回のイベントには大阪や長野、さらにはインドネシアからも来場者が訪れるなど、参加者の広がりを見せているという。

説明する安田工業 佐々木氏(左) 大川氏(右)

 安田工業名古屋営業所の佐々木氏と大川氏は、「自動化を進めたいと思っていても、仕組みや運用が十分に理解できず、なかなか一歩を踏み出せないという悩みを持つ方は多い」と話す。

 その上で、「ラポールは以前から自動化に取り組んできたからこそ、そのメリットだけでなく、実際に運用する中で見えてくる課題も熟知しています。現場目線で自動化のリアルを紹介していただけるため、来場者からも『非常に勉強になった』という声を多くいただいており、非常に好評です」と語った。

ラポールとYASDAが架けた『技術の橋』

にしいん文化会館で開かれた『他社を知る』

 23日(木)に開かれた技術交流会『YASDAの庭』では、安田工業本社(岡山県浅口郡里庄町)から担当者が参加し、個別セミナーや意見交換会を行った。マシニングセンタですぐに活用できるテクニックやメンテナンスに関する情報を提供し、参加者と技術的な情報を共有した。

 技術交流会では4つのミニブースを設け、マンツーマンに近い形で参加者に対応。「サービス①」ではYBM Vi40を使用し、サーボガイドの取得デモや「Open Servo Waveform Diagnosis」によるサーボ波形の確認・修正を実演した。「サービス②」ではYBM640Vを使用し、バックラッシュの測定や、主軸衝突時に実施すべき項目についてデモンストレーションを行った。

ラポールの技術・営業担当持田氏はSNSにも注力!

 さらに営業技術のセッションでは、「出す精度より、続く精度のために」をテーマに座学を実施。精度を安定して維持するための19項目以上のポイントについて、参加者との意見交換を行った。〝設備を導入した後、いかにして加工精度を安定させ、長期にわたって維持していくか〟という、現場に直結した技術情報を提供した。

 最終日の24日(金)は、リアル事例セミナー『他社を知る』を、にししん文化会館 茶々っとホール(西尾市山下町)で行い、ラポールを含む複数のユーザーより、現場で使用している切削工具や治具、現場のリアルな運用を紹介。各社のリアルな取り組みを通して「他社はどうしているのか?」を知る内容となった。その後、ラポール本社にてBBQ懇親会が開かれ、参加者は懇親を深めた。

「製造現場をもっと魅力的な場に!」とラポール神谷社長

 今回のイベントについてラポールの神谷社長は、「製造業に携わる人たちが、さまざまな情報を得られる場所をつくりたい。そして、そうした仲間が私たちにも必要だと考えています。商流も関係なくお越しください、という点も特色の一つ。ちいさな世界で牽制しあうのではなくて、もっと競争力が必要な広い世界に向けて日本の製造業は向き合っていかないといけないと考えています。〝製造業はもっと面白いはず、製造現場をもっと魅力的な場に〟がモットーです」との思いを述べた。

BBQ懇親会で参加者は交流を深めた

 ラポールという社名は、フランス語で「橋を架ける」に由来し、「こころの架け橋になる」という思いが込められている。「私たちは人と人、企業と企業をつなぎ、製造業を活性化していきたい」とラポールの神谷社長。今回、安田工業とともに開催したテックショーケース2026では、YASDAの高精度加工技術を軸に、メーカーとユーザー、そしてユーザー同士が交流し、現場の知恵や経験を共有する場を生み出した。技術を見せるだけではなく、そこから新たなつながりを生み出すという、ラポールと安田工業が架けたこの〝技術の橋〟が製造現場の次なる一歩につながった。
 

MOLDINO