DMG MORI Precision Boring 高剛性・高速の横中ぐりマシニングセンタ「PBN 200 | 1250」を発売 ~主軸出力80 kW、早送り速度25 m/minで重切削と高効率な連続加工を両立~

 PBN 200 | 1250 外観

 

 

W軸を活用したバルブ加工

 DMG森精機のグループ会社であるDMG MORI Precision Boringは、高い重切削能力と高速性を兼ね備えた横中ぐりマシニングセンタ「PBN 200 | 1250」の発売を開始した。

 航空・宇宙、半導体、建設機械、金型、精密機械など、高い剛性と精度が求められる幅広い加工分野をターゲットとする。主軸回転速度や送り速度を従来機から大幅に向上させ、重切削と高効率な連続加工の両立を図った。

「PBN 200 | 1250」は、Φ200 mmのクイル主軸に400 V仕様の高速主軸「boringMASTER」を採用。最大出力を従来機比で最大45%向上させ、80 kW(10%ED)とした。標準の最高主軸回転速度は10,000 min⁻¹に達し、高速加工性能を大幅に強化している。

 X/Y/Z軸の早送り速度は、従来の16 m/minから25 m/minへ向上。非切削時間を短縮し、サイクルタイムの短縮につなげる。

 W軸が最大ストロークに達した状態でも高い切削力を確保できるため、Z軸の移動だけでは加工が難しいワーク深部に対しても、干渉を回避しながらパワフルな加工が可能となる。

 機械本体では、ベッド摺動面間隔を100 mm、コラム摺動面間隔を200 mm拡大するとともに、鋳物質量を15%増加。重切削加工時の剛性と安定性を高めた。

 切削性能についても、従来機「PBN 20 | 1250」との比較検証において、炭素鋼(S50C)の重切削加工で切削除去量を40%、アルミニウム(A5052)の高速加工で同20%向上させたという。

 パレットサイズは、顧客の要望に応じて1,450 mm × 1,450 mm、1,650 mm × 1,650 mmの2サイズを用意する。

重量ワークの自動化にも対応

 標準仕様では、2パレットチェンジャを備えたオートパレットチェンジャを採用。4,000 kgクラスの重量ワークも確実かつ安定して交換し、重量物加工の自動化を支援する。

 CPP(コンパクトパレットプール)システムを導入することで、生産規模や運用形態に応じて4パレットまたは6パレットへの拡張も可能となる。

 また、大径・重量工具を自動で安全に着脱できる「Tool Loading Unit」と、工具段取りに必要な操作をマガジン側で完結できるマガジン操作パネルを標準搭載。複雑な加工の段取りを支援するテクノロジーサイクルも豊富に備え、オペレーターの作業負担を軽減する。

〈「加工3悪」への対策で長時間の安定加工を支援〉

 切りくず、クーラント、ミストの「加工3悪」への対策も強化した。

 フルカバーによって切りくずや粉じん、クーラント、ミストの飛散を防ぐほか、クーラントを攪拌して微細なスラッジを高精度フィルタで回収する「ゼロスラッジクーラントタンク」を標準装備する。

 オプションとして、立型クーラントタンクを採用した「zero-sludgeCOOLANT pro」や、加工時に発生するミストを効率的に捕集するビルトインタイプのミストコレクタ「zeroFOG」も搭載できる。長時間にわたる安定した連続加工を実現するとともに、清掃やメンテナンスにかかる時間の短縮を図る。

 操作面では、大画面タッチパネルとハードウェアボタンを組み合わせたヒューマンマシンインタフェース「ERGOline X with CELOS X」を搭載。直感的で効率的な操作環境を提供する。

 DMG MORI Precision Boring、新潟県長岡市の本社・工場内にあるショールームで「PBN 200 | 1250」を展示している。毎月開催する少人数制オープンハウス「PBテクノロジーデイ」では、実演加工も公開している。

映像 :https://www.dmgmori.co.jp/movie_library/movie/id=9592
カタログ :https://www.dmgmori.co.jp/download/catalog/detail/id=9031
 

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