芝浦機械 5軸精密マシニングセンタ「VM-450A(5)」を投入 ~UVMシリーズのDNA継承 医療・自動車光学部品など高度加工市場を狙う~

芝浦機械が精密加工領域のラインアップを強化する。新たに販売を開始したのは、超精密マシニングセンタ「UVMシリーズ」のDNAを継承した5軸同時加工機、精密マシニングセンタ「VM-450A(5)」。高精度、高速、高生産性を追求し、医療部品から自動車光学部品まで幅広い高度加工ニーズに対応する。
同社が開発で見据えたのは、北米および日本国内の自動車光学部品や医療部品市場などだ。これらの市場における高負荷加工ニーズに対応するとともに、実績のあるUVMシリーズのソフトウェアやプログラムを併用可能とすることで、コストパフォーマンスと生産性の向上につなげる。今後は、自動車光学部品や医療部品を主力ターゲットとしながら、プレス金型や精密部品加工市場にも販売を展開する。
生産性を高めるポイントのひとつが、同時5軸による一括加工。直線3軸にはリニアモータを採用し、最高送り速度50m/minを実現。これにDDモータによる高精度な2軸ロータリーテーブルを組み合わせた。ロータリーテーブルの最小設定単位は0.0001deg。同時5軸による高精度かつ高速な加工によって、ブランクワークから最終形状まで段取り替えを必要としない一括加工を可能にした。単に複雑形状を5軸で加工するだけではなく、工程を集約することで生産性を高める狙いだ。
主軸には、最高回転速度40,000min⁻¹のベアリング主軸を搭載した。工具ホルダには、小型高速加工のスタンダードである「HSK-E40」を採用。高速回転と切削剛性を両立することで、粗加工から仕上げ加工までの一貫加工を可能にしている。
もうひとつ注目したいのが、自社製ソフトウェアを活用した「技能レス」と「省人化」への対応だ。
撮像式工具形状測定器「FormEye®」、工具経路ベクトル補正「VectPath®」、撮像式ワーク測定システム「ShapeEye®」などを活用する。工作機械に高い加工性能を持たせるだけでなく、工具やワークの測定、補正まで含めた仕組みによって、技能レス、省人化につなげていく。
精密加工では、高精度を追求する一方で、生産性をいかに高めるかも重要になる。「VM-450A(5)」は、UVMシリーズで培った技術をベースに、同時5軸による工程集約、高速主軸、測定・補正技術を組み合わせることで、その両立を狙った機械といえる。
同機は、10月26日から31日まで東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)」で実機を初公開する。


