ヤマザキマザック、中大型部品の高能率加工と省スペースを両立した門形MC「FJV-45/65」を開発 JIMTOF2026で披露

 

 ヤマザキマザックはこのほど中大型部品の高能率加工と省スペースを両立した門形マシニングセンタ「FJV-45/65」を開発したと発表した。10月26日から東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)」に出展するとともに、同日から販売を開始する。販売価格は5,470万円(税別)からで、年間40台の販売を目指す。

 半導体製造装置部品や金型用部品などの加工現場では、ワークの大型化への対応と生産性向上が求められている。しかし、大型の工作機械を導入するには相応の設置スペースが必要となり、工場の広さが設備導入の制約となるケースも少なくない。

 こうした課題に対応するため、今回、同社が新たに開発したのが「FJV-45/65」である。

 同機は、30年にわたり進化を続けてきたFJVシリーズの高剛性な門形構造を継承しながら、中大型ワークへの対応力を強化。有効門幅1,120mm、テーブル最大積載質量3,000kgを確保し、高負荷加工や長時間の連続運転にも対応している。

 注目したいのは、加工可能なワークサイズを拡大しながら、設置スペースの増加を抑えた点だ。

 従来機「FJV-35/60」と比較すると、最大積載ワークサイズは体積比で約30%向上した一方、設置スペースの増加は約10%にとどめた。限られた工場スペースを有効活用しながら、より大型のワークを加工できる点が大きな特徴となっている。

3種類の主軸で幅広い加工ニーズに対応 ~側面加工の工程集約と段取り作業の効率化も追求~

加工ワーク例

 

 主軸は、加工用途に応じて3種類を用意した。標準仕様には、毎分10,000回転の高出力#50主軸を搭載。鉄材のモールドベースをはじめ、鋼材や非鉄金属など幅広い材質の加工に対応する。

 さらに、オプションとして毎分7,000回転の高トルク主軸と、毎分18,000回転の高速主軸を設定。高トルク主軸は鋼材や鋳鉄などの重切削に適し、高速主軸はアルミニウム製の半導体製造装置向け真空チャンバーや難削材の高能率加工に対応する。

 また、熱変位対策に配慮した左右対称の主軸ユニットと、高剛性な門形構造を組み合わせることで、長時間の連続加工でも安定した高精度加工を実現する。

 同社では大型ワークの加工は、加工そのものに加え、段取り替えやワークの搬入・搬出に要する時間も生産性を左右することを受け、同機では、オプションのアングルホルダを活用することで、1本のツールによる4側面の連続加工を可能にした。油圧クランプによる強固な保持力を確保しながら、多面加工の工程集約を図る。

 新たにセンタースルー対応のアングルホルダも用意し、刃先からクーラントを供給することで、長時間の深穴加工における切りくず排出性を向上させた。

 さらに、天井一体型ドアを採用した点も特徴だ。ドアを開くと天井部と機械背面が開放され、大きな開口部を確保できる。クレーンによる大型ワークの搬入時にも視認性を確保でき、段取り作業の効率化に貢献する。

 中大型ワークの加工能力を高めるだけでなく、工程集約や段取り時間の短縮にも配慮した「FJV-45/65」。多品種少量生産や頻繁な段取り替えが必要な製造現場に向け、生産性向上を提案する新機種となる。


仕様


 

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