サンドビック・コロマント 航空・防衛、半導体、エネルギー分野に商機! ~「経営戦略インテリジェンス Episode 2」を配信、タングステンの安定供給戦略も紹介~
サンドビック・コロマント(カンパニープレジデント=髙宮真一氏)は、このほど、今年4月に配信した「経営戦略インテリジェンス Episode 1」のアップデート版となる「経営戦略インテリジェンス Episode 2」を配信し、国内外の主要産業の最新動向と今後の市場見通し、成長分野に向けた具体的な提案戦略を明らかにした。
今回の配信では、タングステン価格の高騰や供給問題、地政学的リスクなど、製造業を取り巻く事業環境の変化を踏まえながら、航空・防衛、半導体、エネルギー分野などの成長機会に注目。さらに、超硬工具の持続的な安定供給を支える同社グループの資源調達・リサイクル体制についても紹介した。
航空・防衛、半導体、エネルギーが成長を牽引工具単体から加工工程全体の最適化へ
同社によると、世界の製造業は回復基調にあり、特にアジア市場が成長を牽引している。日本でも購買担当者景気指数(PMI)が4月以降改善しており、インドでは活発な設備投資が続くほか、タイでも自動車産業を中心に回復が進んでいるという。
国内主要産業の2026年後半の見通しでは、自動車はやや弱含むものの、航空機・防衛、工作機械、半導体製造装置、エネルギー分野では堅調な成長を予測する。
なかでも航空・防衛分野では、防衛関連需要の拡大に伴い、加工需要が中小企業へ広がる可能性を指摘。半導体製造装置についても、AI向けデータセンター投資やHBM(広帯域メモリー)、先端ロジック半導体の需要を背景に、設備投資の活発化を見込んでいる。
一方、建設機械では新規設備投資よりも既存設備の改良や省人化、金型では熟練技術者不足への対応が重要になると分析した。
こうした市場環境を踏まえ、同社は産業ごとの課題に対応した加工ソリューションの提案を強化するとした。
自動車分野では、アルミ加工需要の増加に対応する「M5バリレスカッター」や「Prime Turning™」による加工時間の短縮、「Coromant Capto®」による半自動化などを提案する。
航空・防衛分野では、難削材加工に対応する「CoroMill® MS20/MR20」や防振バー、半導体製造装置分野ではステンレス加工用材種「GC2515」などの活用を推進する。
また、金型分野では「Cimatron」と切削工具(CoroMill®)を組み合わせた加工提案を展開。CAMや加工シミュレーションソフト「Vericut」を活用した加工条件の最適化、省人化など、工具単体の販売にとどまらない総合的な提案を重視している。
タングステンの安定供給を競争力に

今回の配信で、もうひとつ注目されたのが、超硬工具の原料となるタングステンの安定供給戦略だ。
サンドビックグループは、オーストリアに自社鉱山「Wolfram」を保有し、採掘から精錬、工具製造、回収、リサイクルまでを一貫管理する体制を構築している。
また、北米のBuffalo Tungstenの買収によってグローバルな調達網を強化。2030年までにリサイクル率100%を目指す方針も示した。
タングステンを巡っては、価格高騰や供給不安などが製造業の懸念材料となっている。こうしたなか、同社は資源循環による環境負荷低減と安定供給を両立させることが、顧客への重要な提供価値になると強調した。
今後は、加工技術や生産性向上の提案力に加え、原材料を安定的かつ持続可能な形で供給できるかどうかが、工具メーカーを選定するうえで重要な基準になるとの見方を示している。


