「JIMTOF2026」開幕に向けて 日本工作機械工業会 会長 坂本繁友
工作機械産業の新技術発表の舞台であるJIMTOF(日本国際工作機械見本市)は、1962年の初開催以来、業界関係者の弛まぬ努力と工作機械にかける情熱により、工作機械ビジネスの創出に貢献しながら成長を続けてきました。
今回で33回を数えるJIMTOF2026は、東京ビッグサイトの大規模改修工事の影響で、展示スペースに制約が生じたものの、持続可能なJIMTOFの実現に向けて、出展者数の維持に努めた結果、世界22ヵ国・地域から歴代2位となる1,087社の参加を得ることができました(2026年7月3日時点)。
会期を迎えるに当たり、主催者サイドでは、物理的な制約を乗り越えながら、最新鋭の工作機械、最先端の技術が集結する世界最大級の国際技術ショーとして、展示の質で最高を目指しています。このJIMTOFにご来場頂きます世界各国・地域の皆様、本展に向けて研究開発に励まれている出展各社、広報面で多大なご協力を頂いている報道関係の方々に心よりお礼申し上げます。
さて、現在、製造業は、原材料高騰、人材不足、地政学リスクに起因するサプライチェーンの混乱など、様々な課題に直面しています。これらの課題に対し、JIMTOF2026では、AIロボティクス・デジタル技術等を活用し、製造プロセス全体の最適化に寄与するソリューションが精力的に展開されます。出展者一同、本展で初披露する新製品・新技術や、コアプロダクトのアップグレードを通じて、世界の製造業が、今回のテーマである「果てなき高度へ」飛翔する一助になりたいという、熱い思いを込めて開発と準備を鋭意進めて参りました。ご来場の皆様にも、大いに期待して頂きたいと存じます。
一方、主催者としては、従前にも増して、バラエティに富んだ併催プログラムを用意します。毎回好評の企画展示では、日本成長戦略17分野に選ばれたAIロボティクスに焦点を当て、「日の丸ヒューマノイドの進化を支える工作機械」と、「熟練技能の結晶である『きさげ』作業の協業に挑戦する匠とロボット」という2つのコーナーを設けます。きさげの企画展示には、当会会員メーカの匠が日替わりで登壇するほか、きさげ体験教室も開き、ものづくりの真髄や醍醐味を体感頂きます。
また、内外大学等の研究成果を一堂に集めたIMEC(国際工作機械技術者会議)ポスターセッションを始め、ジグフライス盤による加工体験、当会会員の出展ブースを巡る学生ツアー、業界研究セミナー等の学生応援プログラムを盛り込みます。加えて、全国の理工系学生の皆さんを招いて開く、恒例の「工作機械トップセミナー」と連携し、JIMTOF最終日の夕刻に、参加企業を拡大した出展メーカと学生との交流会を催します。
このように、ミライに繋がる発見や、ミライを担う人材確保に寄与する併催イベントを拡充しながら、JIMTOFは、時代のニーズを的確に捉え、最先端の技術を発信し続けることで、果てなき高度を目指し、羽ばたいて参ります。
末尾になりますが、全ての出展者にとって、JIMTOF2026が、世界のものづくりの発展に貢献する良きビジネスの契機となるよう、心よりご祈念申し上げます。


