「シンガポール・タイ金型商談会」の成果と今後の課題

日本金型工業会(会長=上田勝弘氏)が今年3月、JAPANブランド育成支援事業の一環として開催した平成23年度JAPANブランド育成支援事業シンガポール・タイ金型商談会の成果と今後の課題をまとめ、このほど発表した。詳細は以下のとおり。

≪成果≫

1.平成24年3月6日(火)シンガポール金型商談会
想定を超える多くの来場者を集め、商談件数、確度の高い商談件数とも、双方参加企業が満足のいく結果を得ることができた。

金型ジャパンブランドの知名度を獲得すると共に、実際に商談に結び付く案件も多く、今後につながる商談会となった。また現地の経済団体であるSBF(シンガポール経済連盟)と共同開催にしたことで、現地での知名度があがり、シンガポールの新聞にも紹介された。

SBFおよびシンガポール経済機関(EDB)からは、「日本企業によるシンガポールでの過去のビジネスマッチングは、日本からの参加企業が数社規模しかなかったため、今回、日本から20社以上参加したことが、大きなニュースになり、多くのシンガポール企業を集めることが出来た要因。今後も継続して欲しい」と評価を受けた。

来社数62社82名 / 商談件数193件 / 受注に結び付く確度の高い商談63件

2.平成24年3月8日(木)タイ金型商談会
シンガポール同様、1年間におよぶ事前活動の結果、現地より想定を越える多数の来場者があり、金型ジャパンブランドの知名度を獲得すると共に、確度の高い商談を行うことができた。

BOI(タイ国投資委員会)との共同主催にしたことで、金型ジャパンブランドのタイでの知名度を高める目的を果たした。なお、タイ洪水により、現地企業が新しい金型メーカーを探しているのを強く感じた。

来社数41社78名 / 商談件数203件 / 受注に結び付く確度の高い商談47件

■今後の課題■
参加した多くの企業が現地の金型情報、技術レベル、コネクション等に満足しているが、商談会を今回で終わらせるとせっかく芽吹いた繋がりが失われる。2012年度以降も毎年開催するなど、継続化する必要がある。また、現地、日系企業以外にも現地に進出する欧米メーカーの来場数を増やすことが、次回以降の課題になる。

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