鋼旋削加工用サーメット新材種「MP3025」を販売開始! 三菱マテリアルツールズ
三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏)は、このほど三菱マテリアルが開発、製造する“鋼旋削加工用サーメット新材種”「MP3025」の販売を開始した。
自動車産業をはじめとする機械部品加工の現場では、生産性向上として、突発的な欠損による生産ラインの停止撲滅や仕上げ面品位向上などの改善に取り組んでいる。特に、サーメットを使用する鋼の加工では良好な仕上げ面の持続時間が重要となっており、現場では良好な仕上げ面持続時間をノンコーテッドサーメット材種よりも延長することが可能なコーテッドサーメット材種を要望する声があった。
このような要望を背景に、今回発売された“鋼旋削加工用サーメット新材種”の「MP3025」は、仕上げ面持続性と優れた刃先安定性により、鋼の中~仕上げ旋削加工で長寿命化を実現する。
“鋼旋削加工用サーメット新材種”の「MP3025」の主な特長は以下のとおり。
(1)表面平滑母材に、耐摩耗性・耐溶着性に優れたTiCN系コーティングを被覆した材種で、美しい仕上げ面を長時間持続する。
(2)耐欠損性・耐熱衝撃性に優れた母材により、小物部品の繰り返し加工においても優れた寿命を発揮する。
(3)新開発ブレーカのLPブレーカとFHブレーカ、MVブレーカ、全周ブレーカを標準化し、鋼加工の中~仕上げ領域をカバーする。
新開発のLPブレーカは、切削抵抗を低く抑え、切りくずによる仕上げ面の擦過を抑制することが可能で、MP3025との組み合わせにより、さらに良好な仕上げ面を実現する。
【追加規格】
・ 品名/型番 :鋼旋削加工用サーメット材種「MP3025」/インサート;128型番
・ 発売開始時期 :2012年4月2日
・ 標準価格 :CNMG120404-LP 850円(税込み893円)
:TNMG160404-LP 850円(税込み893円)