伊賀事業所に風力発電装置、蓄電池を導入 森精機
2012年06月13日
森精機製作所(社長=森 雅彦氏)は、環境への負荷軽減、非常時の電源確保を目的として、伊賀事業所内に風力発電装置、蓄電池を導入した。
同社の資本業務提携先であるドイツGildemeister社製風力発電装置Wind Carrier(WC)、蓄電池Cell Cube(CC)FB10-100を設置し、事業所内顧客送迎用に電気自動車(EV)の日産リーフ、プラグインハイブリッド車(PHV)トヨタプリウスPHVを導入している。
WCは垂直軸タイプの風力発電装置であり、静粛性、軽量、風向きの影響を受けない点が特長。10kWの定格出力で、風速3m以上で起動、発電を開始する。WCで発電した電力は、CCに蓄電する一方、一部組立工場内へ供給される。
CCはバナジウムレドックスフロー電池と呼ばれる種類で、燃焼性・爆発性の物質を使用しないため安全であること、大型化が容易であること、サイクル寿命が長いことなどが特長であり、産業用蓄電池として今後の需要増が期待されている。同社が今回導入したCC FB10
-100は、100kWの電気を蓄電する能力があり、CCに蓄電した電気は、EV、PHVへの充電、および非常時には組立工場内災害対策本部への電力供給を行う。