「工作機械産業ビジョン2020」を策定 日工会

座長の清水伸二上智大学教授
座長の清水伸二上智大学教授
日本工作機械工業会(会長=横山元彦氏)は、このほど「工作機械産業ビジョン2020」をまとめ、発表した。これはわが国工作機械産業の未来を視野に入れ、ビジョン策定検討会議(座長=清水伸二上智大学教授)が策定したもので、工作機械産業をとりまく現状と課題について触れ、提起している。

■座長が考える「工作機械産業ビジョン2020」の重要10項目

(1)産官学、ユーザーで工作機械の特質・重要性についての共通認識をもつ。
(2)自社の特質(経営、技術)を生かせる市場、機種、ユーザーの的確な選定。
(3)自社製品の付加価値を「見える化」して、ユーザーと共有化。
(4)ユーザーニーズの的確な把握と迅速な対応。
(5)多様なコラボレーションによる、ユーザーニーズへのきめ細やかな対応。
(6)新加工技術、CAM技術、標準化技術を補強し、差別化は知能化と環境・省エネ技術と性能評価技術で。
(7)適度なモジュラ化の導入で、中級ボリュームゾーン機へ対応。
(8)グローバル化のための人材育成を国レベルで。英語だけでは不足、現地語でビジネスを。
(9)JIMTOFの求心力の強化による工作機械産業の社会的認知度アップ。
(10)国ベースでの「機械工学」教育カリキュラムの徹底見直しを。業界としても、学側に期待する教育カリキュラムを提示。

「工作機械産業ビジョン2020」の構成は以下のとおり。

第1章 はじめに(工作機械のミッション)

第2章 世界主要国の工作機械産業・市場の動向
第1節 世界主要国の工作機械生産動向
第2節 主要国の工作機械産業・市場の状況
第3節 海外主要国のマーケット戦略

第3章 日本の工作機械需要と主要ユーザー産業の動向
 第1節 日本の工作機械産業を取り巻く環境
 第2節 需要産業の動向

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