世界各国より工作機械の研究者約90名が集う MTTRF年次総会

森精機製作所(社長=森雅彦氏)が運営母体となるMTTRF(Machine Tool Technologies Research Foundation:財団法人工作機械技術研究財団)の年次総会が同社伊賀事業所で開催された。

6月24日~26日までの3日間、世界各国より工作機械の研究者約90名が集まり、森社長が「工作機械の現状」について講演した。また、今後の工作機械の開発や加工技術に大きな影響を与える最先端の研究結果が発表された。

同社は今後も工作機械に関する革新技術の研究開発を行う大学及び公的研究機関を対象に、工作機械の提供など研究助成活動を世界的な規模で進めていくとしている。
発表内容は以下のとおり。

・薄肉航空宇宙部品の仮想機械加工 (ブリティッシュコロンビア大学 Altintas教授)

・難加工材の超音波微細加工 (慶應義塾大学 青山教授、柿沼博士)

・機械補間と輪郭加工に関する研究 (ダブリン大学 Ahearne教授、Byrne教授)

・有限要素と実験を合わせた工作機械力学のハイブリッドモデル (フローレンス大学 Campatelli
教授、Grossi教授)

・再現性のある精密治具の設計、ラピッド・マニュファクチャリング (マサーチューセッツ工科大学 Culpepper教授、Chun教授)

・機械加工製品のライフサイクルにおける製造工程の影響(カルフォルニア大学バークレー Dornfeld教授)

・スロットカッタによる5軸ギア加工アプローチ (ブレーメン工科大学 Goch教授)

・5軸マシニングセンタの円錐テスト (大阪工業大学 井原教授)

・KU Leuvenにおける森精機NL2000Y/500を用いた旋盤の研究:Zr02の被削性調査とエネルギー効率加工モデルの開発 (ルーヴァン・カトリック大学Lauwers教授)

・5軸自由曲面におけるリード角と傾斜角が及ぼす切削抵抗、トルク、動力への影響 (トルコKOC大学 Lazoglu教授)

・5軸マシニングセンタの誤差校正のための非接触Rテスト (京都大学 松原教授)

・表面処理とコーティング厚さが及ぼすNCDコーティング工具の性能への影響 (ウィスコンシン大学 Pfefferkone教授)

・チタン合金の高速加工時における切屑形態と表面性状の質的研究 (シンガポール大学 Rahman教授)

・UCデービスでの製造教育と産業:5軸加工プロセス最適化 (カルフォルニア大学デービス 山崎教授)

・機械加工表面の送り駆動運動誤差の影響 (神戸大学 白瀬教授)

・エンドミルによる曲面の効率的中仕上げ (大阪大学 竹内教授)

・ロータリーツールを使ったインコネル718の旋削加工 (金沢大学 細川教授、上田教授)

・5軸試験片―加工位置の影響 (チューリッヒ大学 Wegener教授)

・製造ソフトウェア、クラウド、制御の戦略 (DPテクノロジー FrayssinetCEO)

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