医療分野に的を絞った機種の展示と複合化が目立った「IMTS2012」

日本工作機械工業会(会長=横山元彦氏)が9月10日~15日の5日間、シカゴで開催された「IMTS2012(International Manufacturing Technology Show)」の概況をまとめた。

(1)今回の主な出展物は、従来と同様、市場に受け入れられやすい「実用化された製品の出展」が中心。多数の実機が展示され、加工の実演も多くみられた中で、複合化や自動化の提案が目立ったほか、医療分野に的を絞った機種の展示も多く見られた。他方、環境や省エネを意識した展示については、散見された程度。

(2)海外メーカーでは韓国の現代、ドゥーサン、サムスン等の多数のメーカーが大きなブースで出展しており、性能の向上もうかがわれた。他方、中国メーカーでは大連机床や瀋陽机床の大きなブースでの出展があったが、前回に比べて出展者数は減少した模様。

(3)会場は、初日から各ブースとも、大勢の来場者で混雑して、熱気に溢れ、入場者数は前回比の大幅増。東西南北に分かれた広大な各館に、世界格好のメーカーの出展ブースが並び、いずれも多くの来場者で賑わって、IMTSの復活ぶりを印象づけた。

(4)現地では、米国の景気がここ2~3年は好調に推移すると見込まれており、一般機械、自動車、航空機など、主要業種の設備投資も活発。会員各社の商談も、中身の濃いものが多かった模様。

(5)学生の見学者も多数来場。

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