大垣精工が沖縄県に工場新設 

金型メーカーの大垣精工(上田勝弘社長=本社・岐阜県大垣市)が沖縄県うるま市に工場を新設し、来年1月27日から稼働すると発表した。

金型企業のない沖縄県。ものづくりの振興策の一環として金型技術センターを昨年設立し、付属の賃貸工場5棟を建設しすでに1社が入居している。県の要請に応えた同社が沖縄に進出したというもの。

大垣精工は過去40年にわたり精密金型製造のうち、触媒関連の金型(ハニカム)の技術ノウハウを蓄積してきた。ハニカム金型は、長時間の自動省力化加工が中心であるために物流の頻度が少なく本社工場との連携もとりやすいという特質を持つ。
地球環境問題がクローズアップされ、それに伴ってグリーン産業が将来大きな重要産業となることから、排気・排水・排煙の関連企業から金型発注が急増しているためにその部門を沖縄工場へ集約し、国内はもとより世界からの受注を効率的に生産する狙いがある。

金型加工に必要の設備を含め1億円で順次生産の拡大に伴い設備を増強し、当面、技術スタッフは3名よりスタートし順次増員するとしている。

上田社長は沖縄進出のメリットを「優秀な人材確保と人材育成に適している。インフラも完備しており、ANA(全日空)の貨物中継基地があることも利点だ。年間を通して気候の寒暖差が少ないので精密加工に適しており、法人税、雇用奨励金等の優遇措置が多い。アジアが近く交通の便も良いうえ、社員の福利にも多くの利用価値がある」とコメントした。

また、このほど本社に隣接する土地1,214平方メートル、建物700平方メートルある㈱丸順の所有地と建物の譲渡を受け、燃料電池、電気自動車、ハイブリット用の重要機能部品の量産工場に特化して設備を増強する。

<初年度売上目標>1億5千万円。

<場 所>
沖縄県うるま市勝連南風原5192-30
沖縄県金型技術センターの賃貸工場 2号  300㎡。

<移動日>
平成23年1月27日(12月1日より稼動準備に入る)。

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