新チップ材種誕生「DP3000」 セコ・ツールズ

セコ・ツールズ・ジャパン(社長=松田剛一氏 日本本社:東京都大田区南蒲田(本社:スウェーデン)は、本年5月、靭性および汎用性、耐摩耗性に優れたデュラトミックコーティング新材種「Perfomax® (パフォーマックス)」刃先交換式ドリルを発売し、広範な被削材、困難な加工および無人化における加工に最適として好評を博しているが、今回誕生した「DP3000」 は、セコの刃先交換式ドリル「Perfomax」の新材種で、既存の「DP2000」の補完材種。ともにセコの高性能なコーティング技術デュラトミックコーティングを使用しており、あらゆる被削材に対応が可能で、角度のある入り際や断続加工の困難な加工が可能になる。

「Perfomax」 チップ材種レンジには、物理蒸着法(PVD)コーティングを施した材種が2種類ある。「T250D」は、ステンレス鋼および耐熱合金加工向けに最適で、もう一方の「T400D」は、あらゆる被削材の内側チップとして第一推奨材種。「DP3000」は、コーティング技術による均一な母材粒子の勾配プロセスにより靭性が裏づけされている。

コバルト含有量は、20-25ミクロンで、標準タイプに比べ約二倍程度。また、表面層は、窒化チタン炭素(TiCN)層をベースとして、酸化アルミニウム(Al2O3)の二層で構成されている。化学蒸着法技術およびDuratomic® コーティング技術により適用され、TiCN は、高靭性なコーティング、またAl2O3は、耐熱性および耐摩耗性を確保。

この均一の母材粒子が「DP3000」および他の Duratomic® 材種に特徴をもたらしている。また、材種設計においては、異なる特性をどうバランスよく調整するかが課題ですであるが、同社では鋳鉄および鋼の高速切削が適用する領域で、コーティング厚さ13ミクロンの「DP2000」が第一推奨で、耐熱および耐摩耗性を発揮し、「DP3000」は、コーティング厚さ7.5 ミクロン。

同社の刃先交換式ドリルPerfomaxのチップは、四コーナ仕様の強固な四角形チップでスクリュ一本により固定されている。ドリル本体は卓越した剛性でコーティングにより低摩擦を実現し、また、内部クーラント供給口および最適化されたフルート形状により切り屑排出を高めている。高い送り量での高生産性を実現し、加工径の5倍深さまで対応可能だ。

moldino_banner

 

JIMTOF2024