森精機がNLXシリーズをフルラインアップ

森精機製作所は、このほど高剛性・高精度CNC旋盤NLXシリーズの新たなラインアップとして、チャックサイズ6インチのNLX1500、同8インチのNLX2000、そして同12インチNLX3000を世界初公開し、販売を開始した。

今回、より高い加工精度を実現するため、機体クーラント循環を始めとした森精機独自の熱変位制御を行った。熱変位をコントロールすることで熱変位量を従来機の1/3以下に抑制する。また、C軸の位置決めには周期誤差補正(特許出願中)を行い、位置決めの誤差を従来機の半分にし、各機種には、従来機の特長を受け継ぎ、高剛性な摺動面案内を採用した。これにより、難削材加工や断続切削などのびびりが発生しやすい加工においても高い面品位が得られる。高剛性な構造が、BMTの高いミーリング能力を最大限に引き出すことで、従来機の約6倍の加工能力を実現するとしている。

また、刃物台に搭載している独自技術BMT(ビルトインモータ・タレット)は最高回転速度10,000 min-1を達成した。従来の6,000 min-1から大幅に回転速度を向上しながらも、10,000 min-1までの加速時間がわずか0.45秒という圧倒的な速さによって、アルミ加工や小径ドリル加工において高い威力を発揮する。また、12,000基以上の納入実績を元に“熟成”することで、ギヤ駆動の刃物台に比べて振動を1/3以下、刃物台の温度上昇は1/10以下にまで抑え、精度面でも大きな進化を遂げている。マシニングセンタと同等の加工能力、精度を持ったクラス最高の刃物台が魅力だ。

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