「ひとつひとつの積み重ねとおびただしい努力が実ことによって得る成果がある」工具工業会が賀詞会を開催

あいさつする増田理事長
あいさつする増田理事長
日本工具工業会(理事長=増田照彦氏)が1月8日、東京・東京商工会議所ビルで新年賀詞交歓会を開催した。

新年のあいさつに立った増田理事長は、「元旦の夜、フジテレビの『ほこ×たて』が放映され、当工業会の堀副理事長率いる不二越チームアクアが奮闘している様子を拝見しました。『ものづくりというのは、正しいプロセスをたゆまない努力で重ねることによって必ずブレイクスルーはあるんだ、そしてブレイクスルーがなければものづくりは進歩していかないんだ』、ということを熱く静かに語っておられました。そのとき、『ものにも心ありて、まして人』という言葉がよぎった次第ですが、私たちの商売は、商品を開発してものをつくって販路を開拓し、お客様に価値を認めて頂いて信頼を得る。そしてリピートの注文を頂く・・・というものですが、どうもそれだけではないなということを教えてもらった気がします。将来、私たちの業界に入るであろう若者達にとっても大いなる刺激になるでしょう。さて、4カ月後には世界切削工具会議2013が開催されますが、私たちの業界は、ひとつひとつの積み重ねによるおびただしい努力が実ることによって得る成果・・・というものを訴えていけるのではないかと思っています」と述べた。

須藤経済産業省産業機械課長
須藤経済産業省産業機械課長
続いて来賓を代表して須藤治経済産業省製造産業局産業機械課長が、「貴工業会は今年の5月に開催される世界切削工具会議でも分かるとおり、国際的な連携はもちろん、起きた課題に機敏に対応しております。昨年は労働安全規正の見直しの中でコバルトの規正が大きな問題となりました。かなり早い段階から情報を頂きまして、厚労省に粘り強く実態をお伝えしました。工業の素晴らしさは『ほこ×たて』でも表されていましたが、ただ、いい技術を持ってるぞ、というだけではなく、外に向けて発信をしています。この皆様のご努力があれば不況は突破していくことも可能であろうと確信をしています。われわれ経済産業省ももう一度原点に戻って、企業に気持ちよく稼いでもらうための事業環境の整備に注力する次第です」とあいさつした。

堀功副理事長の発声で乾杯をした。

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