東機工が賀詞会を開催「脱皮しない蛇は死ぬ 問題は脱皮した後にいかに環境に適合できるか」

あいさつする斎藤理事長
あいさつする斎藤理事長
東京都機械工具商協同組合(理事長=斎藤保男氏)が1月9日、東京・ロイヤルパークホテルで賀詞交換会を開催し、多数の来場者で賑わった。

斎藤理事長の年頭のあいさつは次のとおり。

「明けましておめでとうございます。年初の大変お忙しいところを御参集賜りありがとうございます。旧年中は当組合の活動に際しまして多大な御支援、御協力を賜りまして誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
本日の出席状況につきましては組合員106社211名、賛助会員様118社285名、メーカー様44社85名、来賓・招待30名様含み268社611名の皆様にお越しいただきました。

さて、昨年の日本経済は前半は復興需要や政策効果により回復傾向にありましたが、後半はエコカー減税補助金の終了、近隣諸国との問題などから後退局面へと変化した一年となりました。しかしながら、年末の総選挙により3年ぶりの自民党政権復活となり、安倍総裁の日本経済再生へ向けた、デフレ脱却の為の2%インフレターゲット等、政策方針の発表により為替は円安へ振れ、株価も上昇し、今後の経済の見通しに明るい材料となりました。しかしながら、昨年一年間の我々業界を取り巻く環境は、円高による国内製造業の空洞化は止まらず、引き続き需要の減少により厳しい一年となりましたが、今年は是非景気回復により明るい一年となる事を期待したいものです。

さて、正月三が日は天気にもめぐまれ、気持の良い初詣ができた方も多いと思いますが、何といっても業界関係の大きな話題を見過ごすわけには参りません。今日、ご参集の皆様方の中にも元日のテレビ番組“ほこたて”を見られた方が多かったのではないでしょうか?
不二越さんの健闘むなしく、前回のオーエスジーさんの雪辱を晴らすことができませんでしたが、日本タングステンさんも、今回はやられたと思ったのではないでしょうか?我々の業界の代表的な工具である切削工具がこのように多くの方に見てもらえるテレビのしかも元旦のゴールデンタイムで紹介されたことは勝負の決着よりも何か誇らしいものを感じ、周りの人たちにもついつい話をしたくなる。そんな快感を覚えたのは私だけでしょうか?
その他にも、昨年は作業工具のエンジニアさんのネジザウルスが「ガイアの夜明け」で紹介され大変な反響を呼んだと聞いております。

これからも我々の扱わせて頂いている工具メーカーさんを初め、機器、部品関係のメーカーさんがもっと多く、世の中で知れ渡るチャンスを大いに期待したいと思います。
さて当組合としての活動ですが、共済事業をベースにし、相互扶助を推進しております。また年に数回賛助会員メーカー様にお願いして製品の講習会を開催しておりますが、おかげ様で毎回会場がいっぱいになる程です。
本年も引き続き、商品知識をしっかり身につけ、メーカー様の製品を引き続きしっかり販売して参ります。

年男&年女が勢揃い!
年男&年女が勢揃い!
今年はヘビ年ですが、ドイツの哲学者ニーチェの言葉に“脱皮しない蛇は死ぬ”という有名な言葉がありますが、私は、問題は脱皮した後にいかに環境に適合できるか、ガラパゴス化を防ぐかだと思います。本年も組合員の皆様と知恵を出し合って見事に脱皮し新しい環境に適合して行けるように努力してまいりたいと思います。

最後になりましたが、本年が皆様方にとってすばらしい年となることを祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせて頂きます」

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