民間の力を引き出す成長戦略が必要」 フルードパワー工業会が年始会を開く

あいさつする脇会長
あいさつする脇会長
日本フルードパワー工業会(会長=脇 憲一氏)が1月16日、東京プリンスホテルで年始会を開催した。

脇会長は、「昨年の日本経済は中国の景気減速、尖閣を巡る日中の関係悪化も重なり、外需不振となりました。また、政府日銀も景気対策を実施しましたが、エコカー補助金の終了等が個人消費、雇用、設備投資を低迷させ、復興関連事業等を背景に堅調に推移してきた内需も急速に冷え込みました。内閣府による景気の基調判断も10月の足踏みから12月の悪化へと下方修正されました。経済の再生には金融政策や財政政策に加え、成長戦略が不可欠です。しかし、この成長戦略に魔法やマジックがあるわけではございません。成長戦略には身の丈にあった合理性と確実に結果を生み出す実現性がなければ絵に描いた餅、もしくは一時の媚薬効果でしかありません。実行し、結果を出せる、民間の力を引き出す成長戦略が必要なのです」とあいさつをした。

あいさつする渡邊 宏経産省審議官
あいさつする渡邊 宏経産省審議官
来賓を代表して渡邊 宏経済産業省製造産業局審議官があいさつをした。
渡邊審議官は、「本年は経済、産業競争力の強化の年になると認識しています。お陰様で再生本部も立ち上がり、競争力会議もいよいよ始動いたします。改めて産業競争力というのを申し上げますと、新しい付加価値をいかに想像するか、その付加価値を創造する力こそが産業競争力であろうと考えます」と述べた。
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