「ものづくりに携わるひとりひとりの自助努力が重要」日精工が賀詞会を開く
2013年02月12日
日本精密機械工業会(会長=長瀬幸泰氏)が1月18日、東京・八重洲富士屋ホテルで新年賀詞交換会を開催した。
年頭のあいさつに立った長瀬会長は、「昨年は日本小型工作機械工業会から日本精密機械工業会と改称した記念すべき年でした。併せて中期ビジョンの策定を行うことができました。本年は皆様も大変明るく、日本経済再生にかける大きな期待感を感じました。一方では個々の企業、ものづくりに携わるひとりひとりの自助努力が重要であると感じています。しかしながら為替レートや株価の変動をひとつとりましても製造現場の日々の改善や改革などの成果とは大きく乖離していることは明白です。現場の方々から経営層までがそれぞれ立場に応じて努力せねばないと感じております。さて、当工業会の中期ビジョンですが、会員相互の懇親・親睦・情報交換を第一とする風土は変わりません。人と人の関わりは当工業会の核となります。その上で、2015年までに適正会員数の確保として、(1)正会員50社、賛助会員40社、特別会員20社の計110社を達成したいと考えております。(2)様々な団体様とのコラボレーションも積極的にさせていただきたい。また、産学官連携の評価としまして、具体的には①工業会主催の勉強会や講演会、会員のみならず非会員を含めたオープン講座の実施、②行政との意見交換なども充実したい。また、ものづくり関連でのイベントを盛り上げるような企画をしていく所存です。これらの目標達成のためには皆様の力が必要不可欠であり、何卒よろしくお願いいたします」と述べた。
続いて来賓を代表して須藤治経済産業省製造産業局産業機械課長の代理である永山純弘同課長補佐があいさつをした。この中で永山課長補佐は、「明るい兆しが実感されていることだと思います。政権交代後、円安、株高の傾向が顕著に見られました。TVを拝見しましたが、企業トップの方々の明るい見通しを受け、お茶の間の奥様やお子様方も今年は景気が良くなるのではないか、と期待していることと思います。この期待感で終わらせるだけではなく、実態にしようとわれわれも取り組んで参ります」とあいさつをした。