「期待を込めて成長分野への投資」オーエスジーが賀詞会を開く

あいさつする大沢会長
あいさつする大沢会長
オーエスジー(社長=石川則男氏)が1月21日、「2013年OSG全国合同賀詞交歓会」を同社アカデミー内にあるゲストハウスで開催した。

冒頭、大沢輝秀会長が新年を迎えるにあたり、「今年は創立75周年を迎えますが、ゲストハウスで初めて新年賀詞交歓会を開催することになりました。この場所はわれわれの発祥の地とも言うべき土地であり、私にとって非常に思い出のつまった場所であります。現在、オーエスジーアカデミーでは、設計・開発・切削試験部門が集約しており、国内外の皆様をお迎えしてツールコミュニケーションを図る場でもあります」とあいさつをした。

あいさつする石川社長
あいさつする石川社長
続いて石川社長があいさつをした。この中で石川社長は、「1月10日に決算発表をした数字をご説明したいと思います。売上高840億8300万円、(対前年度比+3.9%)、営業利益139億5400万円(同+13.4%)、経常利益136億9500万円(同+20.4%)、当期純利益71億3800万円(同+20.9%)と、夏以降日本と中国の景気が減速しました。多少ブレーキがかかった状態になりましたが、なんとか増収増益という形で終わることができました。これも皆様のおかげと感謝いたします。日本を取り巻く環境はまだまだ厳しく、特に切削工具、工作機械の市場は昨年6月からのダウントレンドが収まらない状況にあります。一方、世界の景況に目を向けますと、欧州、金融問題の長期化というのが世界経済の大きな停滞要因になっています。中国や韓国でも不況感が漂っておりましたが、ここにきて、中国の景気に回復の兆しが見られ、また、北米の製造業のますます元気になるであろうということが囁かれるようになりました。本年の桜の咲くころには、私どもの業界を取り巻く環境はよい方向にいくものだと期待を含め予想しているところです。弊社といたしましては、成長分野としての投資、特にドイツ、インド、インドネシア、ベトナム、メキシコといった元気のよい地域には新工場を立ち上げ、増築を計画しており、本年下期の業績回復に結びつけたいと考えております。2013年度の計画ですが上期は残念ながら少し厳しくみていますが、下期の回復を見込み売上げは860億円、営業利益は128億円を見込んでおります」と述べた。

あいさつする吉井(吉は土よし)山善社長
あいさつする吉井(吉は土よし)山善社長
取引先を代表して、吉井(吉は土よし)亨山善社長が、「ただいま中部経済新聞に大澤会長が“出稼ぎ地球会社を目指して~OSGの海外進出の歩み~”が連載されております。私はこれを毎日愛読しております。景気は気持ちの問題でありますが、OSGさんは増収増益の素晴らしい決算を迎えられました。さて、現在の景況は円安に振れ、株も上がっておりますが、こういった時こそ、われわれは足下を固めて準備をしなければと思っています」とあいさつをした。

鏡開きが行われ、三橋誠テヅカ社長の発声で乾杯した。

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