金型加工用5軸CAM  FF/Five「V.4」を販売開始! 牧野フライス

使用する機械とカッターパスから、軸の反転位置をカッターパス上に表示する
使用する機械とカッターパスから、軸の反転位置をカッターパス上に表示する
牧野フライス製作所(社長=牧野二郎氏)は、このほど金型製造の5軸加工のメリットを引き出すCAMシステムFF/Five「V.4」の販売を開始した。

同社では市場の要求を「5軸加工は軸の反転や工具の姿勢変更で加工面に影響を与えることが多いく、そのため、“加工面に与える影響を予測し加工前に対策したい”との声を聞く。また、加工に使用下工具は加工回数や切削距離で次加工で使用できるか機械オペレーターが判断しているため、まだ加工可能な工具を無駄にする場合が多い」と分析、5軸加工による金型のリードタイム短縮と工具費用の削減を視野に入れ開発に注力してきた。

この製品は軸の反転動作位置を表示する機能を開発したもので、反転時に生じる加工面不良の位置が明確になり回避方法を検討できる。また、ボールエンドミルの切れ刃部分を切削距離や加工回数で管理することにより、工具を無駄なく使用できるメリットもある。

FF/Five「V.4」のポイントは、①軸反転検出機能、②切れ刃管理機能の3つ。

■軸反転検出概略■

切れ刃のどの部分で加工したか表示する(加工回数、切削距離)
切れ刃のどの部分で加工したか表示する(加工回数、切削距離)
軸の反転の位置をカッターパスに表示し、加工面への影響を予測する
1.X、Y、Z、A、B、C軸の反転位置が表示できる。
2.軸毎の表示および複数同時表示ができる。

オーバーラベルの位置をカッターパス上で表示し事前に加工可能か確認する
1.X、Y、Z、A、B、C軸のオーバートラベルの位置が表示できる。
2.軸毎の表示および複数同時表示ができる。
3.回転軸を使用しオーバートラベルを回避した位置が表示できる。

■切れ刃管理機能概略■
ボールエンドミルの切れ刃を加工回数や切削距離で管理し、工具を無駄なく使用するための支援機能
1.切れ刃のどの部分で加工したか表示できる。
2.加工回数および切削距離で表示ができる。
3.複数加工で使用した場合、合算して表示ができる。

販売価格は4,500,000円(消費税別)
同社機械との同時購入で4,000,000円(消費税別)

移行費用はFF/CAMから1,500,000円(消費税別)

なお、この製品は4月17日(水)~20日(土)まで東京ビッグサイトで開催されるINTERMOLD2013に出展する。

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