NaITOが連結決算を発表

NaITO(社長=南雲文彦氏)は、平成25年2月期(2012年3月1日~2013年2月28日)連結決算を発表した。

同社を取り巻く経済環境は、欧州信用不安に端を発した世界経済の減速懸念、長期化する円高、中国との関係悪化などにより、厳しい状況で推移した。政権交代以降は、円高の是正、株価の高騰、政府の緊急経済対策などにより景気回復への期待が高まるものの、機械工具業界を取り巻く実需の増加を反映するまでには至らなかった。

このような状況下で同社は、中期経営計画「Change2013」の2年目として、“情報力”と“技術力”を駆使した「未来加工」をテーマに提案営業を展開し、主力の切削工具に加えて計測機器および工作機械などの販売促進にも注力してきた。
また、グローバル展開では、昨年4月に設立したベトナム現地法人NAITO VIETNAM CO.,
LTD.は6月から事業を開始し、日系企業を中心に営業を展開してきた。タイでは、関連会社であるSOMAT社への出向社員を増員し、営業体制の強化を図った。

このような結果、売上高は359億74百万円、営業利益1億44百万円、経常利益4億65百万円、当期純利益2億74百万円となった。

今後の見通しについては、円高是正による輸出の増加および政府の政策投資などにより景気回復の動きが期待されるが、国内生産の海外移転の進展、長引く欧州政府債務問題および中国との関係等々の要因で、当面は不透明な状況で推移するものと予想される。このような認識のもとで、次年度(2013年3月1日~2014年2月28日)業績は、売上高365億円、経常利益3億90百万円、当期純利益2億20百万円を見込んでいる。

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