ヤマザキマザックが新世代世界標準大型横形マシニングセンタ「HORIZONTAL CENTER NEXUS 12800-Ⅱ」を開発
ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、新世代世界標準横形マシニングセンタ「HORIZONTAL CENTER NEXUS(ホリゾンタル センタ ネクサス)」シリーズに、新たに「HORIZONTAL CENTER NEXUS12800-Ⅱ」を追加し、このほど販売を開始した。
このマシンは2006 年以降順次発表してきたNEXUSⅡのシリーズ展開機種で、建設機械、一般機械、金型産業などの大物部品の高能率加工への要望に応え、標準仕様の最大加工物寸法φ2,400×2,000mm と、オプション仕様の最大加工物寸法φ3,000×2,000mm を取り揃えている。最大加工物質量は6,000kg(オプション8,000kg)とし、重量加工物の搭載が可能。また、主軸は最大出力37kW(50HP)、最高回転数10,000 回転の高出力高速主軸
を標準装備して、幅広い加工物に対し高い生産性を実現する。
加工中でも次の加工物の段取り作業を行って生産性を向上することができる2パレットチェンジャーを標準装備とし、さらにシングルパレット仕様も今回追加した。これらはいずれも生産状況に合わせて拡張可能なマザック独自の生産自動化システム“モジュラテックマニュファクチャリングセル”により、 加工の省人化、無人化を図ることができる。
これらの機械はKEN OKUYAMA DESIGN との総合的なデザイン開発により、人間工学に基づいた、オペレータの観点から見たデザインを実現し、操作性、保守性も向上している。また、オペレータの作業中の負荷を軽減する6 つのインテリジェント機能を搭載している。
主な特長は以下のとおり。
高生産性
・ 主軸出力37kW(50HP)、最高回転数10,000min-1 の高出力、高速主軸を標準で搭載し、鋳鉄、鋼材、非鉄など様々な材種に対応。
・ オプションにて材質、加工用途に応じて最適な主軸を選択することが可能。
・ 標準仕様、最大加工物寸法φ2,400mm×2,000mm、最大加工物質量6,000kg(オプション仕様最大加工物寸法φ3,000mm×2,000mm、最大加工物質量8,000kg)の余裕のあるワークサイズ・重量は様々なワーク・アプリケーションに対応でき生産性向上を支援する。
・ ツールマガジンは最大348 本まで収納可能で、多品種少量生産や長時間無人運転のサポ
ートをする。
・ 2 パレットチェンジャーは加工中に次の加工のための加工物取付や段取替え作業ができ
手軽に生産性向上ができる。
・ 全世界で2000 セットを超える納入実績があり、生産状況に合わせて柔軟に拡張可能なマザック独自の生産自動化システム(モジュラテックマニュファクチャリングセル)により省人化、無人化を図ることができる。
エルゴノミクス(人間工学)
・ 加工状況が見やすい大型の窓。
・ 移動・旋回式の操作パネル。
・ 機械側面に空圧機器、潤滑油装置を集中配置することで容易に日常点検が可能。
6 つのインテリジェント機能を搭載
・ アクティブバイブレーションコントロール(振動防止制御機能)
・ インテリジェントサーマルシールド(熱変位制御機能)
・ インテリジェントセイフティシールド(干渉防止機能)
・ マザックボイスアドバイザ(音声ナビゲーション機能)
・ インテリジェントパフォーマンススピンドル(主軸監視機能)
・ インテリジェントメンテナンスサポート(保守監視機能)
環境対応
・ 案内面潤滑をリニアガイドのグリス潤滑にすることで、潤滑油消費量を大幅に削減する。
従来機比 94.5L/年⇒9.3L/年 90.1%削減。
・ 消費電力削減のため、機内照明にLED ライトを採用するとともに自動遮断を実施している。
・ チップコンベア(オプション)のサイクル運転終了の運転自動停止採用。