日工会 石丸雍二新専務理事に聞く

本年12月に日本工作機械工業会の新専務理事に就任した石丸雍二氏。
昭和45年に通商産業省(現経済産業省)に入省後、産業にかかわる数々の仕事をこなしてきた。

石丸専務理事が入省後に担当した仕事は、機械産業の振興と中小企業の設備の近代化。当時の中小企業が高価な機械を購入しやすくするのが目的である。機械が売れれば機械振興にもなる。この2つの目的があった。

「中小企業は月賦やリースで設備投資をしますが、経営が絶対にうまくいくとは言い切れません。中には倒産する会社もあります。するとメーカーは代金を泣かなければならないので、その半分を国が面倒を見る仕組みだった」と石丸専務理事。

当時はベンチャー企業という言葉自体が普及していない時代。新しい研究開発型企業に対する社会の目はまだまだ厳しいところだろうが、幅広い可能性を秘めているベンチャー企業の資金調達のための債務保証なども注力し、企業の創出や中小企業が持つ可能性を支援していた。