「自立的に世界に向けて手を打っていくことが必要」 日本工作機器工業会が総会を開く
2013年05月28日
日本工作機器工業会(会長=寺町彰博THK社長)が5月24日、都内の芝パークホテルで第21回通常総会を開催した。
総会後の懇親会で寺町会長は、「2007年のピークをいまだ更新できずにいるのですが、世界の様々なところを見ますと、業界や企業の中ではピーク越えをしているところがあります。そこから見ますと、われわれの欠けているところはなにかと考えさせられます。そんな中、おわれわれが置かれている状況は、新たな市場や技術をさらに生み出していくことであり、現在アベノミクスの第三の矢が放たれようとしていますが、本来、われわれが自立的に色んな手を世界に向けて打っていくことが必要ではないかと感じます」とあいさつをした。
来賓を代表して須藤治 経済産業省製造産業局産業機械課長があいさつをした。この中で須藤課長は、「数字的には昨年は厳しい1年間であったと思います。日本は貿易立国、産業投資立国です。最近の大きな話題のひとつに為替がありますが、75円が103円になってくるということで、75円で対応出来る企業と75円でも対応できる企業とは大きく違います。慌てて海外に移してしまって、日本の中に成長拠点がなくなってしまうと、75円で対応できる企業で終わってしまう。75円でも対応できる企業は日本の中でコアとなる研究開発を行って製造ラインをつくり、そして高付加価値を生み出していく、ということで貿易立国としての伸びしろを掴んでいく」と述べた。