ダイジェット工業が連結決算発表 北米向け輸出が好調

ダイジェット工業(生悦住 歩 社長)は、平成25年3月期(2012年4月1日~2013年3月31日)連結決算を発表した。

当期におけるわが国経済は、国内需要を中心に緩やかな回復基調にあったが、欧州の金融不安や新興国経済の減速に加え、歴史的な円高水準により輸出が低迷した。このような中で、期後半に新政権が発足し、財政・金融政策への期待感から円高修正や株高が進んだものの、実体経済の回復には至らなかった。

このような情勢下で同社グループは、新製品を積極的に投入するなど販売の拡大に努めたが、売上高は前年同期比4.0%減の87億44百万円となった。

このうち、国内向けは前年同期比7.7%減の54億62百万円、海外向けは2.9%増の32億81百万円となり、輸出割合は37.5%と前年同期から2.5ポイント上昇した。

製品別では、焼肌チップが前年同期比14.5%減の15億15百万円、切削工具が前年同期比0.1%減の57億60百万円、耐摩工具が前年同期比6.6%減の14億45百万円となった。

今後については、金型用工具など得意分野の育成強化とともに切削工具を軸に好調な北米向けや、中国、東南アジア、インド向けを中心に輸出を拡大し、売上の増大を図っていく。
また、時代の要請に適応した新製品及び新材種の開発に努め、製品の選別や絞込みを一層進めるなど収益性の向上に繋げていく。
なお、次期の為替レートは1米ドル90円、1ユーロ120円を想定している。

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