「グローバル市場においてニッチトップ戦略を展開」東日本日立ツール会を開催

日立ツール(社長=田中啓一氏)が5月27日、東京LEVEL XXI(レベルトウェンティーワン)東京會舘で東日本の特約店・代理店を対象とした「東日本日立ツール会」を開催した。

田中社長があいさつ並びに業績報告を行った。この中で田中社長は、「主要顧客である自動車産業向けの工具需要は底堅く推移し、欧州やアジア地域などの海外の底堅い需要状況と、昨今の円安の状況もあり、海外は伸長したが国内の工具需要は低迷した状況が続いている」と説明した。同社は、新商品を軸に積極的な営業展開を図ったが、新商品投入が後半に偏ったことにより、前年度比5.0%減の経常利益は16億6600万円となった。

説明をする田中社長
説明をする田中社長
同社は、昨年11月より日立金属の100%子会社となったが、田中社長は、「日立金属の工具鋼・金型材及び日立ツールの工具・表面処理等の分野におけるそれぞれの経営資源を活用し、相乗効果を追求する」と説明、期待する効果を、①市場が求める材料開発から加工までのトータル・ソリューションの提供が可能、②日立金属のグローバルネットワークを活用、③環境親和製品の開発から市場投入までのスピードアップを図ることが可能、④注力している航空機・エネルギー関連における難切削分野でも、日立ツールの高性能工具の販売拡大が期待できる、⑤資金政策において、より大規模な投資に際しても日立金属グループ全体の柔軟な資金対応が可能などを挙げた。また、2015中期計画の骨子として、グローバル市場においてニッチトップ戦略を展開し、新製品開発の加速及び生産技術並びに営業を強化するとした。

第二部の懇親会は山森哲朗山森社長の乾杯の発声でスタートした。

同社は、金型分野の国内トップシェアーを目指して、インサート「αボールプレシジョン:強S字」、「αボールプレシジョン:4枚刃」の新商品や高硬度材加工用工具を投入し、効率的な加工方法を提案するとしている。

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