ボールねじの常識を変える「樹脂」という選択! 黒田精工が「レジンナットボールねじ」を業界に先駆け新発売
2013年06月28日
黒田精工は従来の常識を変える画期的な新商品『レジンナットボールねじ』を開発し、このたび販売を開始した。
一般的なボールねじの部品は鋼鉄製であるが、この『レジンナットボールねじ』は、樹脂の中でも機械的特性、耐薬品性などに優れたスーパーエンプラ(PPS樹脂)をナット部に、ねじ軸と内部循環のボールにはステンレス鋼を採用している。
医療機・分析機のような卓上装置に使われる駆動部品は、軽負荷で使用されることが多く、且つ、軽量・コンパクト・静音・耐食性・高位置決め精度・低価格であることが要求されている。
これらの装置では従来、低価格なすべりねじが用いられてきた。しかし、すべりねじはその伝達効率の悪さからモータが大きくなったり、摩耗による精度低下、潤滑剤の劣化、スティックスリップ現象による”鳴き”と呼ばれる異音等の問題が発生する場合があり、これらの解消が課題であった。
『レジンナットボールねじ』はボールねじ特有の伝達効率の良さから、上記の”鳴き”が起こらず、低速~高速の全回転域で静音、なめらかな回転を実現し、使用モータの小型化、装置の軽量・コンパクト化、省エネ化が可能となる。また、長期間に亘り摩耗が少なく高い位置決め精度を実現できる。
さらには、樹脂製部品を採用したことにより従来の鋼鉄製ボールねじよりも低価格・短納期を実現したことから、医療機・分析機のような軽負荷用途の装置に最適なソリューションとして今回提案するものである。