NSKがトランスミッション用「軸シールタイプ密封クリーン玉軸受」の開発 ~トランスミッションの低摩擦損失化と小型・軽量化に貢献~

日本精工(社長=大塚紀男氏)は、このほどマニュアルトランスミッション(以下、MT)やデュアルクラッチトランスミッション(以下、DCT)などトランスミッションの低摩擦損失、小型・軽量化に貢献する「軸シールタイプ密封クリーン玉軸受」を開発した。

同社ではMTやDCTの需要が伸びている欧州や新興国などで本製品の拡販を図り、2018 年に同製品の売上18 億円/年を目指すとしている。

近年、自動車用のトランスミッションでは、より一層の低燃費化のため、小型・軽量化や低摩擦損失などの効率向上が重要となっており、トランスミッションで使用される軸受には、摩擦損失の低減や、小型・軽量化への貢献が求められている。その中で、MTやDCTで使用される玉軸受は、ギヤ摩耗粉などの異物の侵入を防止するためのシールが必要であり、シールが摺動する際の摩擦を低減することが課題となっていた。

このような背景のもと同社が開発した「軸シールタイプ密封クリーン玉軸受け」は、 同社独自のシール形状を開発し、シールの密封性能を維持したまま、緊迫力を低減することで、軸受の耐久性を損なうことなく、摺動摩擦を半減させている。これにより、トランスミッションの効率向上に貢献する。また、内輪の形状を最適化することで、軸方向の耐荷重を従来よりも20%向上させた。

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