「日本の工具業界が製造している工具は世界でトップレベル」新理事長に堀 功氏 日本工具工業会が総会・春季合同部会を開く

日本工具工業会が6月13日、都内の銀行倶楽部で通常総会・春季合同部会・懇親会を開催し、堀 功氏(不二越 取締役工具事業部長)が新理事長に就任した。
春季号同部会では、(1)平成25年度生産見通し、(2)各部会長報告、(3)技術委員長報告、(4)環境委員長報告、(5)理事長総括が行われた。



あいさつする堀新理事長
あいさつする堀新理事長
春季合同部会終了後、懇親会が開催された。
その中で堀新理事長は、「私が入社したのは1980年。ちょうどコーティング工具が出始めた頃です。それから33年経ちまして、現在、日本の工具業界が製造している工具は世界でトップレベルのものになっております。工具工業会の会員企業は特殊鋼工具から始まっていますが、複雑な工具をつくる技術は会員メンバーが最も得意とするところだと思っています。1992年当時の特殊鋼工具の生産額は約1020億円でございました。2012年度は1006億円で、ほとんど変化はありませんが、ハイスの業界で培った形状をつくる技術を活かして今までキープをしていることは会員企業の努力の賜だと感じています。われわれが培ってきた技術は今後もドリル、エンドミル、タップ、歯切り工具、ブローチなどの工具、これは他に代替するものはないと思います。これらの技術を活かして会員企業が切磋琢磨して、今後の工業会の力になれればいいな、と思っております」とあいさつをした。

永山経産省産業機械課 課長補佐
永山経産省産業機械課 課長補佐
来賓を代表して永山純弘経済産業省製造産業局産業機械課長補佐があいさつをした。この中で、永山課長補佐は、「成長戦略として骨太の方針が発表されることになりました。第三の矢が放たれるわけですが、今後も皆様方のご意見を汲み上げ、政権に皆様方の声を参加させていただきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。コバルトリスクの話がございましたが、この政権は産業構造を改革するんだ、ということで集中するとしています。日本を支えている産業界の皆様方が困っていることを改善していくことは重要なことですので、ぜひ、皆様と一緒に考えていきたい」と述べた。

石川則男副理事長(オーエスジー社長)の発声で乾杯をした。

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