日立ツールが業界初! 仕上げ用刃先交換式工具の4枚刃化を実現!「アルファ ボールプレシジョン マルチフルート:ABP4F形」

日立ツール(社長=田中啓一氏)は、このほど業界初の仕上げ用刃先交換式工具の4枚刃化を実現した「アルファ ボールプレシジョンマルチフルートABP4F形」を発売した。
金型を始めとした、曲面の仕上げ加工に最適で

近年、自動車業界をはじめとした大物金型加工の技術動向は、リードタイムの短縮や高品質化(磨き・砥石レス化)を目的として、現行の工作機械による高精度切削や高速機械を用いた高速切削の取組に関心が高まっている。一例としてCBNインサート工具による仕上げ加工の例も見られるが、工具費や工具寿命が大きな障壁となり広がりに欠けている。

同社では、このようなユーザー動向を踏まえ、検討した結果、独自のインサート固定方法の考案によりインサート式ボールエンドミルの多刃(4枚刃)化が可能となり、CBNインサート工具の領域をカバーする高能率、長寿命、且つ高品質(良好な加工面)な高性能刃先交換式仕上げ用ボールエンドミルの開発に成功、販売に至った。

現状では刃先交換式ボールエンドミルで多刃を採用している例はなく、主な対象製品は刃先交換式2枚刃タイプやソリッド式モジュラー(4枚刃)、ソリッドボールエンドミル(4枚刃)など。

広報担当者は「刃先交換式の2枚刃タイプより高性能を、ソリッド式モジュラー、ソリッドエンドミルより高性能を実現しました。また、刃先交換式の特長である工具管理や操作性のよさや、費用対効果の優位性が期待できます」と述べている。
特長は以下のとおり。

(1) 独自のインサート固定方法により、仕上げ用刃先交換式ボールエンドミルの4枚刃化を実現した。

(2) 最新・最高速マシニングセンターに対応する。
n=5,000~18,000min-1、vf=4,000~20,000mm/minの範囲内で使用可能。

(3) 切削性能 (従来品2枚刃タイプ比較)
・同一切削速度vcの場合、加工能率:約2倍、寿命:3倍以上が得られる。
・同一送り速度vfの場合、寿命:5~6倍が得られる。

【価 格】 
・鋼シャンク  (φ20~φ30)   :25,620~ 47,040円 (税込み)
・超硬シャンク (φ20~φ30)   :59,955~183,750円 (税込み)
・インサート (1セット) (φ20~φ30) :11,288~ 15,446円 (税込み)

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