NSKが「グリース低飛散ボールねじ」を開発 ~グリースの飛散を低減し、装置・作業環境のクリーン化に貢献~

日本精工(社長=大塚 紀男氏)は、業界初のグリース飛散低減に着目した新開発シールにより、ボールねじから飛散するグリース量を大幅に低減した「グリース低飛散 L1 シール付きボールねじ」を開発した。NSK は同製品の販売を2014 年1 月に開始し、2016 年に5 億円の売上を目指すとしている。

電子部品実装機、半導体・液晶搬送設備、医療機器、食品関連設備などは、クリーンな環境下で稼動するため、そこに使用されるボールねじにはグリース飛散対策が求められ。近年、タクトタイム短縮に伴うボールねじの高速回転により、グリースの飛散量は増加する傾向にある中、同社では摩擦損失を増加させることなくグリースの飛散低減を実現した「グリース低飛散L1 シール付きボールねじ」を開発するに至った。
製品の特長は以下のとおり。

グリースの飛散量を大幅に低減
新開発の“L1 シール”は、非接触シールでありながら、ねじ軸表面にグリースを堆積させない構造としたことでグリースの飛散低減を実現した。摩擦損失の増加もない。開発シールによって、ボールねじからのグリース飛散量を1/10 以下に低減した(当社従来製品比)。

シールカバーを標準装備
シール外周を覆うカバーを標準装備したことにより、シール外周部に溜まったグリースの落下を防止し、更なるクリーン化に貢献する――など。

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