三菱マテリアルがアルミニウム合金・難削材加工用カッタ「AXD4000形」シリーズ拡大!

三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏)は、三菱マテリアルが開発、製造する刃先交換式のアルミニウム合金・難削材加工用カッタ「AXD4000形」にホルダ12種類、および刃先強化インサートGMブレーカに超微粒超硬合金材種「TF15」を追加、このほど販売を開始した。

 航空機産業では、多くの部品がアルミニウム合金のブロック素材からの削り出しで製造されており、切削で除去する体積が多い加工となっているため、高速高能率加工に対応できる工具が求められていた。

アルミニウム合金・難削材加工用カッタ「AXD4000形」は2本のねじでインサートを工具本体に強固に固定することにより、高速高能率加工を可能とする工具として好評を博してしていたが、今年4月に発売した刃先強化型新ブレーカ「GMブレーカ」にアルミニウム合金加工用として超微粒超硬合金材種「TF15」を追加、およびシャンクタイプホルダ12種類を追加し、より幅広い加工を実現することになった。

「AXD4000形」ホルダおよび刃先強化インサートGMブレーカの主な特長は、以下のとおり。

①φ20・φ28・φ35・φ40のシャンクタイプ計12型番を新たに規格化。

②2本のねじでインサートを強固に固定する、高剛性ダブルクランプスクリュー機構と独自のインサート飛散防止機構(AFI)の採用により、高速回転時の遠心力によるインサートのせり出しを防止し、安定した高速加工を実現(切れ刃径φ80mmアーバタイプカッタで最大回転速度27,000 min-1の加工が可能)。

③刃先強化インサートGMブレーカはすくい角および逃げ角を最適化し、耐欠損性を向上。さらに第一副切れ刃と第二副切れ刃を曲線でつなぐことにより仕上げ面が良好。超微粒子超硬合金「TF15」との組み合わせによりアルミニウム合金の断続加工において優れた耐欠損性を発揮する。MP9120と同様、コーナRは0.4から5.0まで計10型番を規格化した。

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