NSKの欧州事業が50 周年。欧州に根付いた事業展開でさらなる発展を誓う

日本精工(社長=大塚紀男氏)は、1963 年に西ドイツ(当時)のデュッセルドルフ市に欧州初の販売会社であるNSKドイツ社を設立したが、今月で創立50 周年を迎えるにあたり、このほど祝賀会を開催した。

同社はドイツでの販売会社の設立に続き、欧州各地に販売、生産、技術の拠点を設立し、欧州で一貫した成長戦略を進めるために、1988 年には英国に欧州統括会社NSKヨーロッパ社を設立、1990 年代には、英国のUPI 社(ブランド名はRHP)やポーランドのイスクラ社などを買収し、欧州でのプレゼンス向上と事業拡大を進めている。
同社の2012 年度の欧州における売上高は約1,000 億円。

1963 年に欧州初の販売会社として、西ドイツ(当時)のデュッセルドルフ市に販売会社を設立して以来、現在では欧州地域に加えて中東やロシア、アフリカも含めた、11 カ国で15 カ所の販売拠点を展開している。1975 年に欧州初の生産工場として、英国北部のダーラム州にピータリー工場を設立(1976 年に軸受の生産を開始)して以来、欧州での生産を拡大し、現在では9 工場で軸受、ステアリング製品、精機製品を生産している。

技術拠点としては、1989 年に英国北部のノッティンガムシャー州に欧州テクノロジーセンターを設立し、現在、ドイツやポーランドにもテクノロジーセンターを置き、欧州の市場ニーズに対応した開発体制を構築している。

ドイツのラティンゲン市(デュッセルドルフ市近郊)で開催された祝賀会では、同ヨーロッパ社CEO のユルゲン・アッカーマン氏が、「我々の事業の成長を支えるのは、結局のところ欧州の従業員3,400 名の人材の力に掛かっています。本日のイベントは、今後の欧州事業の発展につながる良き機会となりました」と述べた。

また、イベントに出席した大塚社長は、「欧州事業は、NSKグループ全体にとって大変重
要です。今後も欧州に加え、中東、ロシア、アフリカとより広い地域のお客様のニーズに柔軟かつ迅速に対応し、NSKグループ全体への更なる貢献を期待します」とあいさつをした。

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