ナチ不二越が超速スポット溶接用ロボット「SRAシリーズ」にケーブル内蔵型を追加

ナチ不二越は、自動車の車体溶接工程の生産性向上に向けた高速化ニーズに対応するため、超速スポット溶接用ロボット「SRAシリーズ」を2011年11月から販売し、好評を博してきたが、今般、新たに中空アーム仕様のケーブル内蔵型4機種をラインナップに追加、カスタマーの多様なニーズに対応していく。

自動車の生産ラインでは、品質向上に加えて、サイクルタイム短縮や、少人・省スペース化、さらにはライン立ち上げ期間の短縮など、コスト低減、生産性向上のニーズが一段と高まっている。超速スポット溶接用ロボット「SRAシリーズ」の新しいラインナップとして、市場投入した中空アーム仕様の「SRA-H」は、アプリケーション用艤装ケーブルを内蔵することで、ロボットの設置自由度を向上させるとともに、ロボットのセットアップを容易にして生産ラインの立ち上げ期間を短縮する。
特長は以下のとおり。

(1) 設置自由度の向上
上部アームと手首の中空化により、手首先端に取り付けるスポット溶接ガンなどへのケーブルを内蔵。従来困難だった狭いスペースへの設置が可能となる。

(2) 信頼性の向上
ケーブルの動きを安定させ、溶接時のスパッタや周辺装置との干渉によるケーブルのダメージを回避することで、信頼性を向上する。

(3) ライン立ち上げ期間の短縮
ケーブルの干渉を考慮する必要がなくなることで、ロボットの動作シミュレーションや、設置後に行なう作業プログラムの実機確認作業を大幅に短縮、生産ラインの垂直立ち上げに貢献する。

(4) 適用ハンドの拡大
手首トルクの向上により、当社従来機に比べ約1.5倍の負荷能力を実現、大型溶接ガンにも対応。

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