“X Class”に高効率複合加工機「NTX2000」が登場! 森精機
森精機製作所は、新シリーズX classの複合加工機モデル、「NTX2000」の受注を2011年1月13日より開始する。
「NTX2000」は、最大ワークサイズがφ660 mm×1,540 mmで広い加工領域を持ちながらもコンパクトな複合加工機。航空宇宙、医療、半導体分野の部品加工に最適、複雑かつ高精度を必要とする加工に対応するこのシリーズは①独自技術、②高い生産性、③省スペース、④高精度、⑤MAPPSⅣ+ESPRIT、⑥豊富なバリエーションにより顧客のニーズに幅広く応える。
①独自技術
機械構造には当社独自技術の“DDM(ダイレクト・ドライブ方式モータ)”、“ORC(オクタゴナルラム)”、“BMT(ビルトインモータ・タレット)”を採用、小型および中型部品の高精度な完品加工を実現。
②高い生産性
•第1主軸と第2主軸を同じ仕様とすることで、工程振り分けの自由度を高めている。工具主軸送り速度40 m/minの高速駆動により、1,500 mmの長い心間を活かした運用ができる。
•工具主軸を支えるラムにはORC(オクタゴナルラム)を採用し、切削点に近いY軸を摺動面構造にしている。振動を抑えた重切削が可能。
•工具主軸には40番テーパのマシニングセンタに匹敵する18.5/11 kWの出力を持つビルトインモータを採用。ミーリング加工でも、最高レベルのパフォーマンスを発揮。
•機械カバーは丸みを持たせたX class共通デザインを採用、キーボードに傾斜を設けることで、操作性の向上を図っている。
③省スペース
心間1,500 mmを標準としながら、従来機に対して機械幅を1,000 mm短縮、据付面積も約30%削減。
④高精度
第1主軸にはゼロ芯主軸構造を採用、主軸台正面形状をX軸方向、Y軸方向共に対称な形状にすることで熱による主軸中心の変位を防ぐ。またORCは対角線上にある摺動面が、発熱に対して対称に変位することで移動体の中心を一定に保つ。これにより熱変位による影響を抑えた高精度加工を可能にした。また、剛性の高いベッドにより、複合加工機では珍しい3点支持構造を採用。経年変化に影響されず、長期間にわたり高精度加工を維持する。
⑤MAPPSⅣ+ESPRIT
操作パネルには新型高性能オペレーティングシステム「MAPPSⅣ」を搭載。自動プログラミングソフトウェア(標準)とCAMソフトウェア「ESPRIT」(標準)により、難易度の高い加工プログラムにも、ユーザーの使用目的にあわせた対応が可能です。更に3次元干渉チェック機能(標準)により主軸、ワーク、生爪、工具、ホルダ、刃物台などの干渉を3次元でチェックする。自動・手動の運転モードで干渉を検出した場合、機械を停止させることで世界最高レベルの安全性を実現した。
⑥豊富なバリエーション
顧客の用途にあわせ、全6種のバリエーションをラインアップ、これにより従来専用機で加工していたワークにも柔軟に対応、汎用機への置き換えが可能。