小型ハイコストパフォーマンスCNC旋盤『QUICK TURN PRIMOS』~シンガポール工場で量産し日本を含むアジア地域で販売開始~ ヤマザキマザック

ヤマザキマザックはこのほど、アジア地域での需要が高い小型CNC旋盤の新機種「QUICK TURN PRIMOS」を日本を含むアジア地域で販売を開始し、同社のシンガポール工場で量産する。

現在、同社のシンガポール工場は、1992年の工場稼働から数えて5回目となる工場及びテクノロジーセンタの拡張工事を進行中で、年末までに工事を完了し、来年春には本格的に稼働を開始する予定。拡張後には、生産能力を現在の月産90台から130台にアップし、シンガポールとのFTAにより関税が撤廃されたインドや東南アジア諸国の需要増加に対応していく計画。

今回シンガポール工場で量産する小型CNC旋盤「QUICK TURN PRIMOS」は、コンパクトなデザインと省スペースで大きな投資効果を生み出す量産対応のハイコストパフォーマンス機。

広報担当者は、「コンパクトなサイズの中に、高速・高精度を可能にするビルトイン主軸、快適な操作性と保守性、さらには自動化や生産性を高める豊富なオプションを準備し、生産性・精度・操作性・保守性・自動化を極限まで高めた、シリーズ最小にして最強のCNC旋盤です。主に自動二輪車産業向けに5インチ、6インチのチャックを搭載したQUICK TURN PRIMOS 50S、100Sと自動車産業向けの8インチチャック搭載の150Sの3機種を展開し販売をスタートします」とコメントしている。

「QUICK TURN PRIMOS」の特長

「QUICK TURN PRIMOS」は、1981年の販売開始以来、累計80,000台近くの実績を誇るQUICK TURNシリーズの最新機種として、急速に拡大するアジア市場における自動車・自動二輪車産業向けのハイコストパフォーマンス機として開発したマシン。

同社が長年培った技術を投入し、高精度・高生産性の実現はもちろん、人間工学に基づいたシンプルで使い易い機械デザインに量産部品の生産現場に対応するための様々な特徴を備えたシリーズ最小にして最強のハイコストパフォーマンス旋盤。

主に自動二輪車産業向けに5インチ、6インチのチャックを搭載したQUICK TURN PRIMOS 50S、100Sと、自動車産業向けに8インチチャック搭載の150Sの3機種を展開する。

●操作性・保守性の向上
(1)機械サイズを大幅に縮小
・加工現場の限られたスペースを有効に活用して頂くために所要床面積を従来機比約20%削減。
・シリーズ全機種で機械本体の高さを1435mmに抑えることで工場内の良好な見通しを確保。

(2)アジア市場向けに需要の高いFANUC製のNC装置を標準装備。

(3)主軸中心への接近性を高め、作業者の負担を大幅に軽減。

(4)小さく軽量化したドアは頻繁な開閉動作による作業者の負担を軽減。

(5)窓を45度に設置することで機内の加工状況をより見やすく。

(6)後方掻き出し式のオイルパンを標準採用し機械が稼働中でも切粉掃除が可能。

(7)フォークリフトによる機械移動が可能で、レイアウト変更が容易。

2.高精度・高生産性
(1)真円度・面粗度を大幅に向上させる高剛性ビルトイン主軸の採用。

(2)自動車・自動二輪車産業の部品加工に適した低回転域トルクを重視した主軸を搭載。

(3)X軸・Y軸ともに30m/minの早送りを実現し加工時間を短縮。

(4)大容量オイルパンでクーラントの温度上昇を抑制することにより加工精度を向上。

(5)自動化・無人化に対応する為の豊富なオプションを選択可能。

●販売価格
・QUICK TURN PRIMOS 50 S 5,500千円(税別)
・QUICK TURN PRIMOS 100 S 5,900千円(税別)
・QUICK TURN PRIMOS 150 S 6,400千円(税別)

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