難削材加工用制振エンドミル「スマートミラクルエンドミルシリーズ」を拡大 三菱マテリアル

三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏)は、三菱マテリアルが開発、製造する“難削材加工用制振エンドミル”スマートミラクルエンドミルシリーズ拡大として、4枚刃制振エンドミルの逆段タイプ、4枚刃エンドミル制振タイプ(セミロング刃長)、制振ラフィングエンドミル、多刃ロングネックエンドミルを追加、このほど販売を開始した。

 近年、航空機や医療などのさまざまな分野で、ステンレス鋼、チタン合金、耐熱・耐食合金といった難削材の高能率加工が課題となっている。“難削材加工用制振エンドミル”「スマートミラクルエンドミル」は、低切削抵抗・良好な切りくず排出性能・びびりを抑制する制振形状により、難削材の加工で従来工具に対して高能率化・長寿命化を可能にする。

“難削材加工用制振エンドミル”「スマートミラクルエンドミルシリーズ」の主な特長は以下の通り。
① 耐摩耗性が大幅に向上した新開発の(Al,Cr)N系コーティングと、膜表面平滑化処理新技術の「ZERO-μサーフェス」により、優れた耐溶着性と切りくず排出性、さらには切削抵抗の低減を実現し、難削材の高精度・高品位・長寿命な加工が可能。
② 4枚刃制振エンドミル「VQ-MHV」に逆段タイプを追加。シャンクと切れ刃部の境界部を曲面刃にすることにより立壁の加工段差を抑制し良好な仕上げ面を実現。
③ 4枚刃エンドミル制振タイプ(セミロング刃長)「VQ-JHV」は、すでにビビリ対策として評価の高い不等リードを採用し、優れた耐びびり性能を発揮。高壁の高能率仕上げ加工を実現。
④ 制振ラフィングエンドミル「VQ-SVR」は、不等リードと非対称ニックの採用により従来ラフィングエンドミルに比べ、優れた耐びびり性能と耐欠損性を発揮。
⑤ 多刃ロングネックエンドミル「XQ-XL」は外径0.2mmから0.3mmでは3枚刃、外径0.4mmから1mmでは4枚刃の多刃を実現。小物部品のポケット加工のような切りくず排出が困難であった加工でも従来製品(2枚刃)に比べ高能率、長寿命を実現。

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