一軸アクチュエータ 「モノキャリアTM」のリニューアル ~高速・静音、高負荷容量、シリーズ拡充~ NSK

日本精工(社=大塚 紀男氏)は、このほど、モノキャリアTMの高速・静音や長寿命化などの機能を向上させ、小型サイズの拡充を行うなどの全面的なリニューアルを行うと発表した。同社では2014年4月より本製品の販売を開始し、2015年までに10億円の売上増を目指すとしている。

NSKでは半導体・液晶製造設備、自動車関連設備などの様々な搬送用途向けに、ボールねじ、NSKリニアガイドTM、サポート軸受を一体化した軽量コンパクトな一軸アクチュエータとして、モノキャリアMCMシリーズを業界で初めて開発し、1991年より市場に投入した。さらに、2001年にはレールの剛性を高めたモノキャリアMCHシリーズ、2009年には案内部の転動体にローラを採用した超高負荷容量のタフキャリアTMを導入するなど、多様化する市場ニーズに応えてきた。近年、生産性向上を目指し、タクトタイムの短縮や、装置のコンパクト化に対応するための小型サイズの拡充の要求を受け、開発した。

1.高速化への対応
ボールねじを高速仕様に見直すことで、モノキャリアの許容回転数を従来の3000min-1から1.6倍の5000min-1に引き上げる。

2.静音・低振動と高負荷容量化
一部のモノキャリアに使用している転造ボールねじを精密ボールねじに変更する。これに伴い、騒音レベルで5dBダウン、振動値で半分の静音・低振動を実現する。また、ボールねじの鋼球径をアップすることで、最大で動定格荷重が1.4倍、寿命で2.7倍に向上する。
* 転造ボールねじを採用している一部の型番に限る。

3.小型型番の拡充
小型型番MCM03にリード5mmと15mmを追加する。MCM03のリード15mmでは業界で最高速1250mm/sを実現し、装置の高速化に貢献する。

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