森精機 グローバルパーツセンタを奈良に移転
森精機製作所はこのほどグローバルパーツセンタを伊賀事業所(三重県伊賀市)から奈良事業所奈良第2工場(奈良県大和郡山市北郡山町)に移転し、業務を開始した。
移転の理由は、①ドイツ ギルデマイスター社(以下DMG)との販売・サービス提携を開始し、国内でDMG機を使用されているお客様のサポート体制の強化を図るために、DMG機のスペアパーツの増強を行なうため、②伊賀において数箇所に分散していたスペアパーツの保管場所を1ヶ所で集中管理するため、③集荷業者の荷物の引受け時間が伊賀より遅く、また関西国際空港にも近いことから、物流の利便性がアップするため。
スペアパーツの保管場所については、従来の建屋を活用し、さらに移動棚を導入して移転前と同じ約12,000㎡の広さを確保した。なお、スペアパーツ移送費用も含み総投資額は約5億円。また、移転により約30名の新規採用を行なった。
パーツ部門の年商は連結ベースで約200億円。 主要国では受注後24時間以内発送率を90%以上で維持している。これからも奈良・ダラス(アメリカ)・シュツットガルト(ドイツ)・上海・シンガポールの各パーツセンタと連携し、全世界の10万件の顧客に対応するとしている。
なお、森精機ではこのほど、世界各拠点のサポート範囲を明確にし、全てのお客様に万全のアフターサービスを 実施するために、各拠点のパーツセンタの名称を変更した。
・新>グローバルパーツセンタ(日本)/旧> パーツセンタ(日本)
・新>欧州パーツセンタ(ドイツ シュツッガルト)/旧>ドイツパーツセンタ(ドイツ)
・新>欧州パーツセンタ(アメリカ ダラス)/旧>ダラスパーツセンタ(アメリカ)
・新>中国パーツセンタ(中国 上海)/旧>上海パーツセンタ(中国)
・新>東南アジアパーツセンタ(タイ アユタヤ)/旧>タイパーツセンタ(タイ)
同社では特に中国および東南アジア地域での、受注後24時間以内のパーツ発送率を日本・米州・欧州同等の95%以上とするため、スペアパーツの在庫を強化するとしている。