「本当の美味しさは淡い味の中にある」 超硬工具協会が賀詞交歓会を開く
2014年01月27日
超硬工具協会(理事長=増田照彦氏)は1月9日、東京・千代田区の銀行倶楽部で平成25年度超硬工具協会賞表彰式並びに新年賀詞交歓会を開催した。
受賞者は業界功労賞2名、技術功績賞19件、作業・事務・生産技術等の改善賞6件。
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http://seizougenba.com/node/3484

表彰式の終了後、新年賀詞交歓会が開催され、増田理事長があいさつをした。
この中で増田理事長は、「11年ぶりの9連休に、皆様ゆっくりとそれぞれの故郷、それぞれの地域で穏やかな元旦を迎えられたと思います。昨年は5月に世界切削会議が開催され、日本工具工業会とともにアジア初の匠とおもてなしの会議を成功させることができました。さて、今年度の事業見通しは3000億円と発表しており、邁進しているところではございますが、3000億円を突破してもリーマン前の84%の水準であり、皆様もこの数字に様々な思いが錯綜するところではないかと思います。さて、今年の話になりますが、ただいま漢字で氵(サンズイ)に炎の“淡”という字が気になると同時に気に入っております。燃えたぎる熱情を彷彿させる一方、氵は水を表しており、水を打ったような冷静さという、一文字の中に二つの両極端なものが含まれています。どんなときにもヒステリックにならず冷静に対応し、平常心である、執着心がない、落胆もなければ慢心もないということであります。甘み、苦み、渋み、この三つを偏味(へんみ)と言いますが、その先にあるのがこの“淡”とされ、ありえないような至福の味とされています。つまり、本当の美味しさは淡い味の中にあるということで、多様な心持ちになれればと考えております。多様な変化はあるに違いありませんが、それに一喜一憂せず、お客様目線で淡々とものをつくり、人をつくって、人事を尽くした限りは周りが動き出すまでじっと待つ覚悟でいきたいと思っています」とあいさつをした。

続いて超硬工具協会賞表彰で業界功労賞を受賞した生悦住 望氏、吉田省三氏からそれぞれ謝辞が述べられ、木下徳彦副理事長が乾杯の発声を行った。