三菱マテリアルがステンレス鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MP7035」のシリーズを拡大 

三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏)は、このほど三菱マテリアル株式会社が開発、製造するステンレス鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MP7035」に7°ポジインサートと5°ポジインサートのLM/MMブレーカを追加し、販売を開始した。

家庭用品、建築用部品、自動車部品、化学工業部品など、多様な産業に用いられているステンレス鋼は、一般にネバい、熱伝導率が低い、加工硬化性が高いといった特長がある。そのため、刃先の塑性変形による工具寿命低下が起こりやすい、溶着による異常損傷が生じやすい、切り込み境界摩耗により加工物にバリが発達しやすいなど、切削加工の難しい被削材としてよく知られている。

同社はこの問題に対し、2012年12月にステンレス鋼加工用新ブレーカLM/MM/RM/GMおよび新材種MC7015/MC7025(CVDコーテッド超硬材種)とMP7035(PVDコーテッド超硬材種)を発売、さらに2013年4月にステンレス鋼旋削加工用インサートシリーズに134型番追加するなどしており、評価されている。
ステンレス鋼旋削加工用インサートシリーズの主な特長は以下のとおり。

① 7°/5°ポジインサート軽切削用新ブレーカLMブレーカは、大きなすくい角により切りくず流れを最適化し溶着を抑制。良好な仕上げ面を実現。

② 7°/5°ポジインサート中切削用新ブレーカMMブレーカは、フラットランド刃型と大きなすくい角により耐摩耗性と耐欠損性を両立し高能率加工を実現。

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