DMG森精機入社式訓示「自分の役割をしっかりと果たすためには、体力・気力、学力・知識・知恵が重要」
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
昨年度は、TPP交渉参加、消費増税決定、2020年東京五輪開催決定など、日本の今後を方向づける出来事が数多くありました。
そのような中、当社は2013年10月1日に「株式会社森精機製作所」から「DMG森精機株式会社(以下、DMG森精機)」へ社名を変更し、同じく2009年より業務提携している「GILDEMEISTER AKTIENGESELLSCHAFT」も、「DMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFT(以下、DMG MORI SEIKI AG)」に社名を変更しました。これにより、協業関係を加速させ、「DMG MORI」ブランドのさらなる強化を図っています。
7月には、「DMG MORI」の日本でのグローバルヘッドクォーターと位置づける東京ソリューションセンタの開設を予定しています。今後はグローバルヘッドクォーター、ナショナルヘッドクォーター、マニュファクチャリングヘッドクォーターとして各拠点の機能が明確化され、それに伴い、働き方もグローバル、ナショナル、ローカルと変化します。
私たちがお客様に提供する価値は、機械納入までの半年間に工場で創られる「機械」の価値が3分の1、納入前後のそれぞれ1年間で創られる「ソリューション・アプリケーション」の価値が3分の1、納入後10年から20年にかけて創られる「サービス・パーツ・教育」の価値が3分の1です。それぞれが自分の役割をしっかりと果たすことで、お客様にご満足いただける価値を提供していきましょう。
自分の役割をしっかりと果たすためには、体力・気力、学力・知識・知恵が重要です。
定年が引き上げられ、皆さんは65歳まで現役で過ごすことになりますので、その年齢まで働くことのできる心身の健康を維持することが必要です。また、2050年には世界人口が90億人を突破し、日本人と同じ生活水準を送る人々も増加します。その結果、全世界における日本の重みは今後低下するため、自ら情報を取りに行かなければ必要な情報を入手することが難しくなっていきます。
今後はますます英語をはじめとする語学力がビジネスを行う上で必要となってきます。語学力をツールとして、相手とその文化を理解し、多様性を受け入れ、広い視野を持って成長していきましょう。また、語学だけでなく、自らのキャリアや人生設計を考えた上で、5年や10年計画で技術・技能を修得することが重要です。しかし、知識だけでは頭でっかちになりますので、その知識を活かす知恵も大切です。仕事を続けていく中では、知識と知恵のバランスが非常に大切となります。
毎年新入社員の皆さんにお伝えしていることですが、「照れない、かまさない、いばらない」という言葉を、これから常に念頭において会社人生を送って下さい。この言葉は先代の社長から受け継いだ言葉です。照れずに自分の意見をきちんと話す、知らないことは知らないとして真面目に学び、これから出会う様々な方の話に耳を傾け、常に謙虚な姿勢を心がけて下さい。 仕事を通して人生を豊かなものにするために、お互いに切磋琢磨して頑張りましょう。